疾患別解説

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トーワミンと妊娠、出産

25歳 女性
2004年4月16日

1年半ほど前から期外収縮を感じるようになり、心電図検査にて不整脈が確認されました。24時間ホルター心電図においても同様でしたが、血液検査、超音波検査ともに特に異常なしとのこと。まだ若いし治療には値しない、との診断でその後も同じように期外収縮を感じながらも放ってきました。

つい先日、いつもと変わらない期外収縮を感じただけだったのに、なぜか不安に襲われ、近所の循環器科を受診し、心電図と超音波検査と血液検査を行いました。心電図では、やはり心房性期外収縮があると言われ、しかし、超音波に関しては普通の健康体の心臓と何の変わりもないとのことで、血液検査に関しても異常はありませんでしたが、自律神経の乱れから来るものではないか、とのことでトーワミンを処方していただきました。
特に異常がないと言われたのにすごく不安で常に心臓の事を考えてしまいます。すると脈が速くなり、常に緊張しっぱなしの状態なので、不整脈を1日に何度となく感じます。

1人子供を出産しましたが、何事もなく普通分娩にて出産する事ができました。そろそろ二人目を考えているのですが、心臓がこのような状態で妊娠、出産と無事にできるのかと不安があります。
あまり深く考えず普通に生活を送っていてもよいのでしょうか?

回答

キチンと検査ができているようであり、心配は要らないと思います。
トーワミンというのは交感神経心臓作用を遮断する薬(ベータ遮断薬)です。緊張すると脈が速くなるのを防止するといった働きをもっています。しかし、この薬を服用していても症状が変わらないというのであれば、薬が十分でないのかも知れません。薬を増量するか、あるいはほかの同じような働きの薬に変更して貰っては如何でしょうか。普通の生活を送っていればよく、妊娠、出産に支障はありません。ただし、この薬は妊娠中には胎盤を通過しますし、出産後は乳汁中に分泌されますので、薬の継続については、担当医の指示を受けてください。

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