発作を起こして病院に行ったら心電図に異常がなかった
幼稚園の時にWPW症候群と診断され、紹介された大学病院で3ヶ月に1度、心電図とレントゲンの検査を受けていました。学生時代は毎年の健康診断で必ず二次検査となり、その度にWPW症候群と診断され、その際に紹介された病院に検査を受けに行ったこともありました。
2日前にテレビを見ていた際に、急に2時間半以上にわたる頻拍発作を起こしました。
正確な脈拍数の測り方がわかりませんが、心臓からはタタタタタと1秒間に3?4回脈打つ音が聞こえ、洋服の上からも心臓が脈打っている様子がわかりました。
10年程前に40分程度の発作を起こしましたが、その後は自分でコントロールして止められる程度の発作が起きただけでした。
発作の翌朝、近くの医院で紹介状を書いて頂き、今日大学病院へ行き、問診と血圧測定と心電図検査を受けましたが、何の異常も見当たらないといわれ、嬉しいやら何やら、とても複雑な心境です。主治医のお話では、もしも発作が頻繁に起こるようならまた考えましょうとのことでした。
今まで検査の度に異常があったのに、それが突然消えることはあるのでしょうか。
3分間の心電図検査の中で、異常の現れないWPW症候群もあるのでしょうか。
それとも副伝導路が消え、治ってしまった可能性も有り得るのでしょうか。
長時間にわたる発作を起こし、ショックを受けていましたので、「異常なし」との診断に、非常に戸惑っています。今回の発作と、現在の状態と、今後について、どのように捉えていけば良いのか、アドバイスをお願いします。
回答
WPW症候群というのは、副伝導路という伝導路が普通の房室伝導路とは別にあるためにみられる心電図の異常です。この副伝導路の伝導はいつもあるというのではなくて、ときに姿を現す場合があります。また、潜在性WPW症候群といって、普通の心電図では姿をみせず、発作のときにだけ関与する場合もあります。あなたさまの場合は多分、こちらの場合なのでしょう。WPW症候群は生まれつきのものですので、今後また、起こるかも知れません。しかし、年齢とともに、起こらなくなるということもあります。これまでに発作はめったに起こっていないようですし、また、起こっても数時間で治まるようですので、あまり気にしないでよろしいのではないかと思います。現在の担当医の説明が妥当のように思われます。
