疾患別解説

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心房細動は完治しないのでしょうか

35歳 男性
2005年6月 3日

私は32歳から心房細動になり、平均すると半年に1回程度の割合で発作が起きます。発作の時間は1時間から6時間で、その都度病院に行き薬で除細動をしてもらっています。心房細動のほかは、(心室性、上室性)期外収縮が1日数回から数十回程度あります。リスモダンR、ジゴシン、バイアスピリンを服用中です。
思い起こしてみれば、15年ほど前の学生時代にも同じ症状が数ヶ月に1回程度、2年間ぐらいにわたり起こったことがありましたが、数分から数十分で収まっており、健康診断でも発見されませんでした。その後、10年ほどは心房細動が起こらなかったのですが、突然3年前に再発しました。
心房細動が起こるときは、風呂上りで冷たい飲み物をがぶ飲みしたあとが最も多く、次いで酒を飲んだ翌日、寝不足のときです。
1)突発性心房細動は完治しないのでしょうか。(一生続く病気なのでしょうか)もし、完治しないのであれば、今後発作の頻度はどう変化していくことが考えられるのでしょうか。学生時代から32歳までの10年間は治っていたのではと思いますが。
2)現在は1年間ほど発作がないのですが、現在の薬は一生続けなくてはいけないのでしょうか。副作用が心配です。期外収縮の頻度が多くなったような気がします。
3)予後がよくない病気と聞きましたが、具体的にはどんなことが考えられるのでしょうか。

回答

発作性心房細動は人によりまた程度により症状が様々で、医師によって治療法もかなり違うようですので、ここでは筆者の指導の仕方を記しておきます。参考になれば幸いです。
一般的にいって20代、30代で起こる発作性心房細動は50代以降に起こるものと発作の起こり方、発作の頻度などやや異なります。原因となるのは急に大量の水分を取ったとき(たとえばジョッキーでビールを一気に飲んだ時)、飲酒が過ぎたとき、寝不足や過労、夜更かしなどが多いようです。一度に水をがぶ飲みしないことも大切です。寝不足や過労で起こった時は安定剤か睡眠薬を飲んで十分に睡眠をとるだけで目覚めたときには治っていることもあります。
現在期外収縮が一日数回から数十回程度のものなら決して多い数ではありません。半年に1回の発作のために毎日薬を服用しなくても、期外収縮が多く出ていると感じるときにだけ服用すればよいとしています。
ちなみに「突発性」ではありません。「特発性」が正しく、原因不明という意味です。

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