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電気ショック治療を薦められたが

56歳 男性
2003年9月 9日

56歳になる父が、会社の健康診断で不整脈がみつかり通院するようになりました。
病院で心電図を取り、その後自宅で24時間心電図を取って、心房細動と診断されました。薬を飲み、2週間に1度通院して経過を見ていました。

血栓をできにくくする薬を飲み、それから電気ショックによる治療をする方向になるそうです。

ここのホームページを拝見したところ電気ショックと言うのは決して珍しい方法でもないようですが、『心停止した患者さんにするもの』というイメージが強く、父自身も家族も不安です。

これから生活上気をつけるべきことや、電気ショックについて詳しく教えていただきたいと思いメールいたします。

回答

電気ショック治療は、心房細動のほかに、心室細動に対しても行われます。
心室細動というのは心停止と同義語であり、不安に思っておられるのはこのためであろうと思います。

心房細動の場合の電気ショックは一応の麻酔操作はしますが、電流量は少ないものです。これによって、心房細動を停止させて心臓のリズムを正常化させることができれば、その後はリズムを維持するための治療に入ることになります。

心房細動はよくみられる頻度の高い不整脈です。症状がないとのことですが、血栓ができやすいので、脳梗塞を心配しなければなりません。リズムが正常化すれば、その心配は遠のくことになります。ただし、リズムが正常化しなければ、抗凝血薬を長い期間、飲み続ける必要があります。

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