疾患別解説

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二尖弁のための逆流と胸がキュンとなる症状

20歳 女性
2006年5月 6日

大学の健康診断で心雑音を指摘されました。19歳で初めての指摘でした。ふりかえれば、その前の年の夏ころから食欲が落ち、時々、疲労を訴え痩せ始めました。時々、胸がキュンとすることもありました。
病院で検査した結果、先天性二尖弁による大動脈閉鎖不全症で逆流は中程度でした。その医師によれば、この年齢では左心の拡大が異常だが、検査結果から、しばらくは経過観察をして様子を見ようとの話でした。しかし、地元の大学病院に心エコーの資料を持参して聞いてみたところ、数値的な検査からは、今すぐ手術ということはないが、胸がキュンとしたり、疲れが出るという症状があるのであれば、すぐにでも手術したほうが良い、との話でした。
今すぐに手術が必要な症状なのでしょうか。今まで数多くの健康診断を受け何の指摘もなかったのに急になるものなのでしょうか。
若い女性であり、手術は、できるだけ避けたいのですが、手術となれば、弁の選択はどうあるべきでしょうか。

回答

二尖弁のための逆流であり、現在、症状がないのであれば、しばらく経過観察ということでよろしいと思います。年頃の娘さんであり、近年、ストレスがあって、食欲がなく、痩せてきたということですから、このために弁の逆流が発見されやす易くなったのであろうと思います。胸がキュンとなるというのは、弁逆流のための症状ではないでしょう。手術をするとなると、今後の妊娠・出産に大きな制約をみることになります。
よく説明を受け、十分な納得がいってから、手術にふみきるべきでしょう。手術の必要性は症状の内容によって決まることをご理解ください。

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