疾患別解説

疾患別の解説と過去の相談事例がご覧いただけます。

大動脈弁狭窄症

70歳 女性
2005年7月22日

70歳の母は、今月はじめに心房細動を原因とする脳梗塞で緊急入院。検査で、心臓肥大がみつかり、大動脈弁付近が0.61平方センチメートルであることが解り、心臓カテーテル検査を行うが、心臓からの圧力と冠動脈の造影のみで、左心室の進入は危険とのこと。大動脈弁は石灰化がみられるとのこと。
主治医より、大動脈弁の石灰化と狭窄により大動脈弁の手術を行わなければ、命の保証はできない。しかし、色々な合併症があるため、手術が可能であるか、判断が難しいと言われました。

手術をする以外に方法はないのでしょうか。大学病院で、それぞれの合併症を担当する医師が異なり、各科の医師の治療方針を説明されたとき、これまでの経緯を把握されていないことが多いように感じます。
症例数、実績が多い方のようですが、不安を感じています。

回答

大動脈弁の弁口面積が1平方センチメートル以下となると、そのための症状がでてくるのが普通です。0.8平方センチメートル以下のものは高度狭窄といいます。
しかし、本件の場合、心臓肥大はあるようですが、そのための症状はまだないようですし、冠動脈造影検査も無事に行われたようですので、緊急に手術が必要という状態ではないように思います。大動脈弁狭窄の手術治療はまだ、もう少し様子をみられてからでよいのではないでしょうか。
大きなしっかりした病院では得てして診療科間の連絡がうまくいかないことがあります。患者さんのご家族自身が、どこの診療科にいっても、その都度、全部の病名をキチンとおっしゃるようになさってください。

この回答はお役に立ちましたか?

病気の症状には個人差があります。
あなたの病気のご相談もぜひお聞かせください。

高齢者の心臓病 高齢者の心臓病
CLOSE
ご寄付のお願い