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狭窄箇所が根元にある場合の手術選択、バイパスかカテーテルか

72歳 男性
2005年12月25日

72歳の父は、10年前より高血圧があり、薬で安定させています。
2ヶ月前の検査では、左前下行枝(LAD)、左回旋枝(LCX)の根元それぞれ1箇所づつ、計2箇所、75%の狭窄がみつかり、突然死もありうる状況と診断されました。

本人の希望で、カテーテルでのステント手術を予定していましたが、薬を服用後、足に力が入らず、ふらついたり、もやもやと気分が悪くなったりするので、カテーテル手術は見送り、バイパス手術を薦められています。

主治医の話では、狭窄箇所が根元であること、長いステントを使わないとならないことなどから、カテーテルより、血管のもちのいいバイパス手術を薦めるとのことでした。

父は、やせ型で手術に絶えられるかどうか、また、術後に今までのように生活できるかどうか心配です。

回答

狭窄が太い血管の根元であることが問題です。
カテーテル治療では一旦、カテーテルで血管を塞がなくてはなりません。この場合、狭窄が太い血管の根元にあると、ここを塞ぐことで、心臓の広い範囲の虚血が起こってしまいます。これは非常に危険なことです。このような場合にはバイパス手術の方が安全であり、このために、手術治療が薦められているわけです。
なお、72歳という年齢は手術のためには丁度、適切な年齢であると思います。

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