疾患別解説

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動脈幹症の術後

2歳9ヶ月 男性
2006年1月13日

息子には、1歳半頃から、虫歯があります。
最初は前歯が哺乳瓶による虫歯ボトルカリエスになり、まだ治療はしていません。フッ素入りの歯磨き粉で磨き、スプレー式のフッ素も塗っているのですが唾液も少なく、親からの虫歯菌が移っているとみられます。
また、奥歯も虫歯になってしまい、治療済みの歯と未治療の歯とがあります。

息子は、人工血管を入れていて、弁には逆流があります。ラステリ手術済みで感染性心内膜炎にもなりやすい体であるのに虫歯を作ってしまい、とにかく、今は虫歯が悪化しないように一生懸命みがくことに専念しております。

「抜歯の時など、心内膜炎にならないように抗生剤を飲む」と本などに書かれていますが、通常の虫歯の治療では、心内膜炎にはならないのでしょうか?
また、「虫歯を治療していないと手術できない」という話も聞くのですが本当ですか?
前歯のボトルカリエスはいつでも治せるので、3歳になってからでいい、と歯科医からは言われていますが、もしそれまでに緊急手術が必要になったらどうしたらいいのでしょうか?近く、カテーテルバルーン(冠動脈形成術)の予定もありますが、奥歯も治療してから受けた方がいいのでしょうか?

回答

総動脈幹症、ラステリ手術後の2歳9か月の方です。
ラステリ手術後には細菌性心内膜炎になりやすいので、その予防に気を付けることは重要です。普通の虫歯の治療でも出血を伴う場合には、抗生物質を飲むほうがよいでしょうが、出血を伴わない場合には、抗生物質は必要無いかも知れません。但し、細菌性心内膜炎の半数以上は抜歯など明瞭な誘因なしでおきます。
カテーテルバルーンの前に歯の治療をしておいた方がよいでしょう。

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