疾患別解説

疾患別の解説と過去の相談事例がご覧いただけます。

子どもの先天性心疾患(心房中隔欠損症、心室中隔欠損症など)とは

心室中隔欠損症
わが国でもっとも多くみられるのが心室中隔欠損症です(先天性心疾患の約60%)。
心室中隔欠損症は心臓の中の左心室と右心室を仕切る壁に穴が開いているもので、小さな穴では5人に1人は自然に塞がります。大きな穴の場合は、血液の逆流を防ぐために手術でこの穴を塞ぎます。

心房中隔欠損症
心房中隔欠損症は先天性心疾患の約5%にみられ、心臓の中の右心房と左心房の間を仕切る壁に穴が開いているものです。自然に塞がらない大きな穴は手術で塞ぎますが、最近はカテーテル経由で塞ぐ治療も保険診療でできるようになりました。ただし、場所によってはカテーテルでは塞げないものもあります。

動脈管開存症
胎児の時は肺呼吸をしないため、肺動脈から大動脈に直接血液を流す動脈管があり、通常は産まれた後すぐに自然に閉じます。この動脈管が開いたまま残ってしまっているのが動脈管開存症です。手術やカテーテルによる治療(コイル塞栓)が行われます。

肺動脈狭窄症
肺動脈が狭くなっている疾患で、肺動脈の末梢部分、または肺動脈弁あるいは弁の前後が狭くなっている状態です。右心室から肺に流れる血液が流れにくくなるため、右心室に負担がかかり、右心不全を起こしやすくなります。手術あるいはカテーテル治療が行われます。

妊娠と期外収縮、小学校の心電図検診でQS型といわれた、不整脈と弁膜症で心不全に、狭心症の疑いなど、日本心臓財団は7,500件以上のご相談にお答えしてきました。

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