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動脈管開存症の手術方法

0歳 女性
2003年9月27日

1600gにて生まれたため、NICUに入院。検査にて動脈管開存症および心房中隔欠損と診断され、インダシン投与を受けましたが、改善がありませんでした。心臓血管外科医に診察してもらったところ、心房のほうは穴は認められなかったが、動脈管にはありました。
左心房が若干肥大しているものの、動脈管自体の血流量は少ないとのことで、経過観察しているところです。

動脈管が自然と閉じることもあるが、今までの経過からその見込みも薄いため、1歳になるまでに手術などをしたほうがよいといわれています。
その方法は、
1) 外科手術で8cm程度切って、動脈管をクリップでとめる
2) 腹腔鏡で1cm程度の穴を3ヶ所程度あけて、クリップで動脈管をとめる
3) 大腿部の大動脈からカテーテルを挿入し、コイルで動脈管をふさぐ
のどの方法でもできるそうです。

どの方法でもよい、両親の選択で任意に決めてください、と言われたが、そのメリット・デメリットについての説明が少なくて、選択を迷っています。
各方法のメリット・デメリットや危険度・将来のメンテナンス(経過観察のスパン)等、一般的な知識をご教示ください。

回答

1)外科手術が今までの方法です。大きい動脈管開存症には今でも第一選択の方法です。安全ですが、傷が左腋下に残ります。入院が10日必要です。

2)腹腔鏡でクリップでとめる方法はもっとも経験が少ない方法です。したがって、経験不足によるリスクがあります。

3)カテーテルとコイルで閉じる方法は2.5mm以下の太さなら可能です。2?3歳でするのが一般的でしょう。入院は4日くらいでしょう。危険も少ないですが、5?10%くらい、不成功の場合があります。不成功だと外科手術になります。

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