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心房細動のアブレーション治療は発展途上か

62歳 男性
2009年7月10日

1年ほど前に発症し、サンリズムを服薬し今年4月からワーファリンを併用してきましたが、薬の効果があまりなく、行きつけの病院から大学病院の循環器科を紹介され、カテーテルアブレーション治療をすすめられました。
インターネットで下記の情報を得て不安が募ることになり、手術するか否か迷っています。ご指導よろしくお願いします。
1)病院のアブレーション術はまだ発展途上の段階との情報があること。
2)心房細動のアブレーションは成功率が低く再発も多いこと。
3)肺静脈の狭窄や心・血管のカテーテルによる穿通、脳梗塞等の事故がありうること。

回答

1)アブレーション治療の手技はほぼ確立されたといってよいのですが、まだ、方法には検査の結果により、また、医師や施設によって、若干の違いがあります。基本的には4本の肺静脈を心房から隔離することです。これに、肺静脈外にある異常興奮部位の焼灼、心房内伝導路の遮断を加えることがあります。
2)成功率は60?80%です。効果が得られない場合が半数近くあるという場合もあることにご留意ください。
3)ご指摘のように、脳梗塞、肺静脈の狭窄、心・血管の穿通、食道狭窄といった副作用事故があります。これらの頻度は施設によって異なりますので、担当医によくお確かめになってください。

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