疾患別解説

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服薬内容は適切か

54歳 男性
2009年4月 4日

血圧が安定しません。収縮期が130から100、拡張期が85から70と、計測するたびに数値が違います。また、安静時脈拍が90から100と高くなります。
主治医に診てもらい5年が経過していますが、たまに体調不良を伝えると投薬内容が増えていき、整理できないか相談しても薬が減りません。現在の服薬内容が適当なのかどうか、教えてください。
現在は、ラシックス10mg、ラニラピッド0.1mg、バイアスピリン100mg、リスモダン150mg、リーゼ5mg、ザイロリック100mgを服用しています。

回答

1)血圧が安定しないということについて。血圧、脈拍数ともに、変動するのが普通です。つづけて測定した場合でも、その都度、かなり違っている筈です。病名の項に、心房細動、僧帽弁閉鎖不全と書いてありますが、心房細動があるときには、脈拍の変動はとくに一層、大きくなります。
2)服薬内容は適当なのかという質問について。
・ラシックスとラニラピッドは心不全状態があるときに用います。心不全がなければ、ラシックスは用いません。しかし、ラニラピッドは心房細動のために、脈拍数が変動し易く、また著しく多くなっているときに、これを抑えるために用います。
・バイアスピリンは心房細動があるときに、心房内に血栓ができ、これが脳梗塞の原因となるので、これを予防する目的で用います。
・リスモダンは心房細動の予防薬です。心房細動になったり、正常リズムに回復したりしている状態のときに使用します。いつも心房細動であり、回復する見込みがないようであれば、用いません。
・ザイロリックは尿酸の上昇を抑える薬です。ラシックスを使っていると尿酸値が高くなることがあります。尿酸値が低いのであれば、これは不要です。
・リーゼは精神安定薬です。精神的に落ち着いていて、夜もよく眠れるのであれば、これは不要でしょう。

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