疾患別解説

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アミオダロン服用の際の受診間隔

44歳 男性
2004年4月 8日

大学病院で、カテーテルによる電気的除細動の治療を受けましたが、わずか3日で元に戻ってしまいました。医師は、今度は薬による治療をやりましょうということで、今まで使ったことのない薬を全く説明もされずに、処方されましたが、その薬が、アンカロン錠でした。
まず、値段の高さに驚き、次に、副作用(間質性肺炎、肺線維症、肝障害等)の確率が、相当程度見られるという事実を知り、そんな薬を飲んで本当に大丈夫なのか、疑念でいっぱいの状態です。
次に外来で行くのが40日後なのですが、その間検査等を全くしなくても本当に大丈夫なのでしょうか?
今後に取るべき治療の選択肢等含めて、ご教示願えれば幸いでございます。
現在の状態は、デパスやワイパックスを飲んでいれば、日常生活に支障をきたすような立ちくらみもあまりなく、心臓に関しては特別な自覚症状はほとんどありません。

回答

アンカロンはご存知のように副作用が警戒されるべき薬です。もっとも最近では当初いわれていたほどの副作用はないことがわかってきて、大分広く用いられるようになりました。しかし、それでもアンカロンの使用上の注意には、経験があり、諸検査が可能で、緊急時の対応ができる施設でのみ、使用できるとなっています。また、この薬は体内からの消失が遅く、半減期が19ないし53日であり、副作用がでてから中止してもすぐには回復しないのが特徴です。使用にあたってはこれらのことが患者さんによく説明され、納得されていることが前提となっています。また、副作用は使用始めの時期に多いので、開始後1か月目と、その後は3か月ごとに検査をすることが求められています。ただしお手紙からすると、貴方様の場合はアンカロンを服用しなくても、現在、日常生活に支障をきたすことがないということなので、アンカロンを使わなければならない状態とは思えません。担当医に再度、よくご相談になってはいかがでしょうか。

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