疾患別解説

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カテーテルアブレーションの適応か

32歳 女性
2006年1月 8日

10年以上前に急に動悸が激しくなり、しゃがみこんでしまったことがあります。今思えばそれが初めての発作でした。その後、1年に1回程度あるかないか、という状態です。
その発作は、しゃがむなどの動作時に急に脈拍が速くなり、その後、横になる、冷たい水を飲む、深呼吸などいろいろ試しているうちにピタリと治まってしまいます。脈が速くなっている間は多少の息苦しさはありますが、会話も立っていることもできます。

3年前にいつもは水を飲むなどで治まっていたのですが、そのときは全く治まらず、救急車で運ばれ、病院で注射をして止めていただきました。その際に、心臓エコー検査などを受け特に異常はありませんでしたが、発作性上室頻拍症といわれました。また、カテーテルを使った手術を受ければ2度と起きなくなるとのことでしたが、頻度が低いので、手術に踏み切っていません。

最近では、以前より回数が増え、月に1度程度、急に速くなるという症状があり、その他に、ドキッとしゃっくりのような感じで脈を強く感じることが頻繁あります。これは日に寄って全く起きないこともあれば、一日何度も起きたりと、とまちまちです。

回答

文面に記された症状から判断して発作性上室頻拍症という病名は確かだと思います。どきっとするしゃっくりのような感じの乱れというのは期外収縮といわれる不整脈で、最近になって今までよりも頻拍発作の起こる頻度が増えているというのは、この期外収縮が頻拍発作の引き金になっているためと思われます。
発作の治療や予防には適当な薬剤もありそれなりに有効ですが、こういう薬を飲み続けたからといって絶対に発作が起こらないという保障があるわけではありません。カテーテル焼灼術を勧められているようですが、最近では安全性も成功率も非常に高い治療法となっています。
月に1度程度起こるのは決して頻度は低いとは言えません。まだ年齢も若く、不安もかなりあるようです、先々のことを考えますと受けてもよい治療法だと思います。

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