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発作性上室頻拍は危険か

25歳 女性
2006年1月 7日

25歳の妻は、10年ほど前に、突然激しい動悸が起こり立っていられない状態になり病院に行ったそうです。しかし病院に着いたときには症状はすっかりなくなっており、心電図等の検査では特に異常もなく、受診した医師の方からは、特に心配することはないとの診断だったそうです。

それからは不定期に年に3?4回割合で同様の発作があり、毎回このまま死んでしまうのではないかと思うほどらしいのですが、しゃがんだり氷を食べたりすると15分?30分で治まってしまうため、最初の受診以降病院には行っていないそうです。

本日、初めて私の前で発作が起こり、40分ほど続きました。急激に顔色が悪くなり、手足が小刻みに震え、しゃがんで必死に耐える姿を見た私としては心配でなりませんでしたが、妻はいつものことだからと医者に行くことを拒み、発作後はケロッとしていました。

このまま放置していても大丈夫なのでしょうか?それとも、緊急に病院に行った方がよいのでしょうか?
また、この症状による生命の危険はどの程度あるのでしょうか?

回答

お問い合わせの症状から判断して、年に数回起こる動悸と言うのは発作性上室頻拍と言われる頻拍発作と思われます。
この種の頻拍発作は頻拍の最中は非常に激しい動悸を自覚しますが、発作が治まれば完全に正常な状態に戻り日常生活にも全く問題がなくなります。経過は人によって様々ですが、多くの場合しゃがんだり、氷を食べたりするぐらいでは止まらなくなり、時には長時間持続して病院に行って止めてもらわなければならない事態が生じます。起こり方もいつまでも不定期に同じくらいの頻度で起こる人もあり、時とともに頻度の増える人もあります。

発作の治療や予防には適当な薬剤もありますが、最新の治療法としてカテーテルアブレーション(焼灼術)という治療法があります。頻拍発作を生じる電気的な回路を高周波を用いて焼灼する方法ですが、現在では安全性も成功率も非常に高くなっています。まだ若く、先々のことを考えれば一度大学病院か循環器科のある大きな病院を受診して相談してみては如何でしょうか。

発作性上室頻拍についてですが、これが数日つづく場合には心不全状態になることがあります。しかし、多くの場合は数時間から数日間、続くというものであり、健康な心臓に起こるこれらの発作の場合には生命に別状ありません。ましてや突然死するということもありません。良性の頻拍といわれています。

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