疾患別解説

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2枝ブロックでペースメーカを勧められている

76歳 女性
2006年1月 8日

76歳の母について相談します。
2年前に完全右脚ブロックと左脚前枝ブロックと診断され、今後、左脚後枝が切れるので、発作を起こした場合には、ペースメーカの植え込みをしましょうと言われているそうです。

病気について
1)一般に後枝が切れるまでにどのくらいの猶予期間があるのでしょうか?
2)切れる前の前兆などはあるのでしょうか?また、突然切れるのでしょうか、徐々に切れていくのでしょうか?
3)切れやすくなる原因はあるのでしょうか?

ペースメーカについて
1)植込み方法と手術後の退院までの日数はどのくらいでしょうか?
2)完全脚ブロックでの植え込み機器はどんな種類があるのでしょうか?
3)植込み後の行動の制限はあるのでしょうか?

回答

病気について
1)後枝が切れるまでの期間は不定です。これを予測することはできません。今後とも生涯にわたって、切れることがないという場合もあります。
2)切れるのは突然に切れるのですが、1?2拍程度が切れたのでは、症状はありません。数十秒以上切れた状態がつづいたときに、めまいや失神が起こります。
3)ブロックの原因によって、進行を左右する因子が異なります。患者さんの場合は原因不明なのではないでしょうか。それならば、進行因子も不明です。

ペースメーカについて
1)房室ブロックの場合ですと、ペースメーカは心室に入れるだけでよく、もっとも簡単な操作になります。もし生活機能を高いレベルに維持したいというときには心房にもペースメーカを入れることがあります。入院期間は1?2週間でしょう。
2)簡単なものは心室ペースメーカです。
3)しばらく腕の動きが制限されますが、身体活動には制限はありません。

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