メディアワークショップ

一般市民の皆さんに対する心臓病を制圧するため情報発信、啓発活動を目的に、
情報発信能力の高い、メディアの方々を対象にしたワークショップを開催しております。

第2回 「心筋梗塞は予知できるか」

私ども日本心臓財団は、心血管病制圧を目的として、一般市民の方々の啓発活動を30数年続けております。この活動にあたり、メディアの方々のお力をお借りするのが捷径ではないかという意見が、財団内であがりました。さっそく新聞社の編集担当の方々にご賛同を得まして、企画会議で検討しました結果、昨年8月に第1回メディアワークショップを開催することができました。テーマは「アブラと動脈硬化をEBMから検証する」で...
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高山氏は、心筋梗塞の成因や主な症状について概説し、「前兆を特定するのは難しいが、危険と判断できる人が明らかにいる。症状に気づいたら、近所の目を気にせずに、早急に救急車を呼んでほしい」と早期治療の重要性を訴えた。また、心筋梗塞による死亡のうち、約3分の1が病院搬送前であることを示し、「病院外での死亡をいかに減らすかが今後の課題であり、そのためには社会全体の意識を高めることが重要である」と市民啓発...
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川名氏は動脈硬化と炎症マーカーの関係について講演し、「炎症のマーカーであるCRPの測定が心筋梗塞の予知に繋がる可能性がある」として、血液検査による心筋梗塞の予知の可能性について解説した。また、炎症に関係する物質の研究により「将来的には、炎症性疾患としての動脈硬化に対するターゲットを絞った治療法が開発されるかもしれない」と新たな治療法の開発に期待感を示した。   動脈硬化は慢性...
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佐藤氏は、新しい画像診断法であるマルチスライスCTの仕組みと実例を紹介し、「血管内の壊れやすいプラークを鑑別することで、心筋梗塞の発症予知はある程度可能である」と述べた。また、マルチスライスCTの長所と短所を概説したうえで、「特性を活かしてスクリーニング的な使い方もできる」とし、冠動脈疾患の新たな治療戦略を示した。   診断には血管の太さだけでなくプラークの性状もカギ 佐藤氏はま...
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山口氏 本日は「心筋梗塞の予知はできるか」というテーマで、「予知する可能性」について3名の先生方からさまざまな側面でお話しいただきました。結局、今の時点では、特定の個人が心筋梗塞を起こす可能性を知るというのはなかなか難しいが、何とかそこまで近づきつつある、というところがお分かりいただけたかと思います。では、先生方に、会場の皆さんのご質問にお答えいただきたいと思います。 会場より 急性心筋梗塞...
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