疾患別解説

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心のうタンポナーデ

62歳 男性
2005年8月22日

先月、父が腰が痛いと訴え、救急車で運ばれましたが、そのまま亡くなってしまいました。
解剖結果には、心のうタンポナーデ、大動脈内膜破裂とありました。

回答

大動脈が破裂して血液が心のう内に流れ込み、心臓の動きを抑え、このために心拍動が停止した状態を心タンポナーデといいます。大動脈破裂の原因には、大動脈解離や大動脈瘤があります。大動脈解離は前駆症状はなく、突然に、瞬間的に起こります。
大動脈の壁が縦に裂けてもろくなり、破れて心のう内に破裂するのです。大動脈瘤は大動脈の壁の一部の構造が弱ってきて、次第に膨隆し、壁が薄くなって、破裂します。これも、破裂前では検査値に異常がみられることはありません。

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