疾患別解説

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拡張型心筋症で咳が出る

35歳 男性
2006年5月16日

昨年の秋に会社の健康診断で心臓が悪いと言われて現在の病院に通院を始めました。
祖母(拡張型心筋症)や父が同じ循環器の先生の診察を受けていましたので、「遺伝だと思います」と言われました。細く長く生きるためには、激しい運動(労働)などは避けるべきで、また、眩暈や動悸がある場合にはすぐに横になりましょうと言われました。

その後、薬を服用するようになって咳がでるようになり、先生に相談したところ「今咳を止めても仕方ないから様子をみましょう」と言われました。
本当に仕方ないものでしょうか。また、胸の痛みや不整脈などもあまり治まっていません。 この病気は治らないけど進行を遅らせることは薬でできると聞いたのですが、期待できるのでしょうか。

回答

咳は心不全の症状としても起りますが、あなたさまの場合は薬の副作用ということも考えなければならないように思います。服用中のコナンという薬はアンジオテンシン変換酵素阻害薬の一つですが、これはよい薬なのですが、副作用として、咳の起ることがあって悩みの種となっています。咳の出ないアンジオテンシン阻害薬(ACE)も開発されています。担当医に相談してみて下さい。なお、拡張型心筋症という病気とのことですが、この場合には、薬にあまり大きな期待をもつことはできません。生活習慣を好ましく保って、心臓に負担をかけることのないように、注意することが第一でしょう。

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