疾患別解説

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冠攣縮性狭心症の薬の作用

72歳 女性
2004年3月30日

「攣縮性の場合は薬が良く効くので、薬による治療を行います。」とありましたが、この薬はどういう役目で、作用と副作用についてと、お薬の名前を教えてください。

回答

冠攣縮性狭心症の場合は、冠動脈の痙攣を解くための薬を用います。これには硝酸薬とカルシウム拮抗薬が代表的な薬であり、その他にもいろいろの薬があります。また、あまり頻度は多くないのですが、ときに運動すると冠動脈の痙攣が起こるという場合があり、このときには交感神経ベータ遮断薬を用います。副作用は血管を開く作用が冠動脈ばかりでなく、そのほかの血管にも及ぶために、血圧が低下する場合があることです。硝酸薬は眼科疾患があるときには注意が必要であり、カルシウム拮抗薬のなかには心臓ブロックがある症例では使えない場合があります。ベータ遮断薬は気管支喘息があるときには使えません。商品としては、この3つの系統の薬には沢山のものがあります。担当の医師にお尋ねになって、使われている薬がどの系統のものであるのかを知っておくのはよいことだと思います。

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