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心房中隔欠損症の診断と治療

40歳 女性
2003年11月11日

心臓カテーテル検査で酸素濃度が高いとのこと、冠動脈を流れている数値が69と76で、右心房に入ると83に増えているため、穴があいているのでは?と言うことでしたが、見つかりませんでした。心エコーでも見つかりませんでしたが、経食道心エコー検査の結果、4.5mm×11.5mmの穴が見つかり、肺高血圧症がないので手術を勧められています。

1)経食道心エコーでの誤診というのはあるのでしょうか?
2)手術は受けたほうがよいのでしょうか?
3)手術と生理がかさなっても手術は受けられるのでしょうか?
4)右心室がかなり鍛えられて左心房の上に乗り上げて、左心房が少し変形している事をMRIで確認することができました。健康な人の2倍肥大しているとのこと。手術すれば、元の大きさに戻るのでしょか?
5)手術によって、房室ブロック2度・不完全右脚ブロックも治るのでしょうか?
6)首を締め付けられる感じ・息切れ・めまい・立ちくらみ・から咳き・手足が冷たい・タバコの煙を嗅ぐと胸がぎゅう?と締め付けられる感じがあります。これらは心臓病の影響でしょうか?
7)虫歯があると手術はできないのでしょうか?

回答

心房中隔欠損症なら、普通の心エコーで診断できます。
1) 経食道エコーでの誤診は普通ならありません。
2) 自覚症が出ているようなので、手術の適応はあります。
3) 生理のない時に手術したほうが良いでしょう
4) 心房中隔欠損症(以下ASD)は左心房ならの動脈血がASDを通り右心房に流れ込むので、右心房と右心室は拡大しています。
5) 手術によって房室ブロック、不完全右脚ブロックは治りません。
6) ASDの人は30歳から40歳代になってから自覚症状(階段を上る時の動悸息切れなど)が出てきます。
7) 虫歯は治療してから手術を受けてください。

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