疾患別解説

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根治手術する病院はどのように判断すればよいでしょうか

5ヵ月 男性
2014年5月 4日
生後すぐに手術をしていただきました。
医師の説明は丁寧で、スタッフも親切です。医師および病院の対応には大変感謝しています。
しかし、根治手術の内容が遠隔期の生活の質(QOL)に大きくかかわります。今の病院でよいのか、もっと手術数の多い病院のほうがよいのか、子どもにとって最善の利益になるための判断基準や判断材料に何を考えて選択すればよいでしょうか。
また、病院を移る場合、治療のタイミングが遅れるなど、不利益がありますでしょうか。

回答

小さい頃からの手術で、今後どのようにすれば良いのか心配がつきないことと思います。
さて、現在、日本の病院の手術成績は、病院間で大きな差はありません。それだけ外科医、小児科医のチーム医療としての技術は上がっています。
数多くの手術をしている病院は、経験が多いので、予想外の事態が起こったときなどの対応に優れています。逆に、手術数が多いので、患者さん一人一人に対する対応はどうしても手術数の少ない病院に比べれば劣ります。話を聞いてもらえる時間も少なくなります。手術のあとの経過観察も患者数の少ない病院の方が親切なことが多いものです。ただ、おたずねの病気は、発生頻度が少ないので、どの病院でも手術数は多くはありません。また、どの病院が優れているかというデータもありません。
このこと以外に患者さんと医療者との相性も大きな要素です。それは事前に予測はつきませんが、患者側から信頼できると考えられる医療者であることが大切です。
 今の病院が自分たちにとってベストでない可能性があると考えるならば、正直に今の担当医に相談することです。手術の内容、結果などについて、よりよい病院があるかどうか、率直に聞いてみることです。医師は、患者さんの不安は十分に分かっています。
小児科の医師は、多くの場合、このような相談にはなれていますので、自分の持っている情報をもとに相談に乗ってくれるはずです。
自分が医療者に何を求めているのかをよく考えて、主治医に相談してください。

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