疾患別解説

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乳児の術後左心不全

2ヶ月 女性
2003年10月14日

大動脈狭窄、肺動脈狭窄(軽度)があり、 現在入院中で、抗心不全療法を行っています。
心臓カテーテルの結果、大動脈のつなぎ目の狭窄がきついので、手術をして広げなければならないとのこと。心不全の原因もはっきりわからないし、手術の際、弁の交換もするかもしれないとのこと。

出産時より、完全大血管転位症と診断され、大学病院に転院し、生後17日目にジャテン術を行いました。
手術は成功し、経過も良好、約1ヶ月後に退院できましたが、退院約1ヶ月で急性心不全を起こし再入院をしてしまいました。
検査の結果、大動脈に狭窄部があり手術をしなければならないということで、場合によっては、弁のほうも交換しなければならないといわれました。
娘の胸には、前回開胸した時の大きな傷があります。親としては出来れば、これ以上傷を増やしたくありません。
何か良い方法があれば教えて下さいお願いします。

回答

お嬢さんの病気は大変難しい病気で、手術に成功されたのは素晴らしいと思いますが、術後に大動脈に狭窄が出来るということは時として有り得ることです。これが心不全の原因であるならば、手術より他に方法はないと思います。お嬢さんの胸に大きな傷があるのはお母さんとしては耐え難い苦しみであろうとは思いますが、命にはかえられないと思います。
弁を交換しなければならないというのは、もともと弁に異常があったのか、あるいは手術の時の影響で弁が変形しているのかわかりませんが、この年齢で弁を植え換えるとなると大変難しい手術になると思います。また、弁を植え換えた後でいろいろな療法を必要としますので、よく担当医に術後のこともお聞きになっておかれることが必要であると存じます。

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