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心房中隔欠損症と抗生剤の予防的服用

5歳 女性
2008年2月22日

3歳児検診のとき、娘に心房中隔欠損症、肺動脈狭窄があることがわかりましたが、経過観察となりました。その際、医師から予防のため虫歯の治療やけがなどによる出血の際、心臓の病気のことを伝えて、抗生物質を服用するように言われました。
なぜ虫歯の治療やけがをした際、抗生物質を飲まなければならないのでしょうか。どの程度の傷の場合、該当するのでしょうか。

回答

生まれつきの心臓病があるときには、障害部位に細菌がくっつき、繁殖して、感染性心内膜炎という病気になることがあります。一旦、この病気になると、治療が難しく、時間もかかるので、予防に注意することが大事です。
しかしながら、幸いなことに、心房中隔欠損症や肺動脈狭窄症の場合には、いずれも、こうした感染を起こしにくいとされている先天性心臓病です。しかし、心配は少ないというのは一般論であり、お子さまの場合は懸念される形の異常があるのかも知れません。あるいは多分、担当医は大事をとって、指示してくれているのであろうとも思います。その指示には従うようになさるのがよいと思います。

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