疾患別解説

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小さい動脈管開存の治療

6歳 男性
2007年7月21日

小学校の健康診断で心電図検査が再検査となり、大学病院で検査を受けましたところ動脈管開存(小開存)と診断されました。医師の話では開いている所は小さいのでカテーテルでの治療になると言われました。心臓の雑音もすごく小さいそうです。
医師から、治療を受けるか、このまま様子を見ていくかどちらにするか考えてほしいと言われました。治療を受ける場合、危険性はどのくらいでしょうか。

回答

小さい動脈管開存症を塞ぐ治療をすべきか、どうか、学会でも議論が分かれています。
小さい動脈管開存症は心不全を起こしませんが、細菌性心内膜炎を起こす危険が少しあります。その危険は小さく、おそらく一生のうちで、5人か10人にひとり程度のことでしょう。また細菌性心内膜炎は診断がはやくて治療をとすれば、治ります。しかし診断がやや困難なので、治療が遅れると、死に至りかねません。カテーテルによるコイルで閉じる方法は割合安全になってきました。慣れた病院なら、危険は少ないでしょう。足の動脈からカテーテルを入れますが、コイルがはずれて飛んでしまう危険が少しはあります。

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