疾患別解説

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心房中隔欠損症のカテーテル治療の適否

7歳 女性
2007年6月19日

7歳の娘の心房中隔欠損症について相談いたします。
女の子なので胸部に傷を残すことが心苦しく、ずっとカテーテル治療の開始を心待ちにしておりましたが、先日、カテーテル治療の適応外とのことで外科的治療を受けることとなりました。サイズが合わないのとRimがないのが理由だそうです。
今後、娘に適応するサイズのアンプラッツアーが新たに導入されてはいないかと万にひとつの望みを抱いています。そのようなことはないでしょうか。
また、手術の切開法についても、中央部の切開法と右切開法の利点とリスクを担当の先生より詳しくお聞きした上で、右切開との決断をしたのですが、成長段階で、胸の発育にどれくらいの確率で、どのような形になるのかということがわからず、迷っております。

回答

リーク(もれ)、溶血などカテーテル治療の合併症については充分説明を受けているのでしょうか。本邦では年間1,700例ほどの心房中隔欠損が外科的閉鎖をうけています。

以下の理由で外科的閉鎖をお勧めします。
1. サイジング(大きさ)で適応しないこと
2. Rim(欠損孔の縁)がないこと

右脇下開胸が最も侵襲が少なく良い方法と思います。傷は最長7?10cm。年頃までにほとんどわからなくなります。中学生から高校生の低学年までに治療を終了し、進学、就職、結婚、妊娠、出産などに支障のないようにすべきです。

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