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なぜ3,000グラムになるまで手術を待つのか

1ヵ月 女性
2006年10月31日

子どもの心室中隔欠損症の手術時期について教えてください。
娘は32週の早産で出生体重は1,880gでした。主治医より生まれてすぐに3?3.5ミリの欠損がある心室中隔欠損症といわれ、3週後、しっかりと穴が開いていて、体重の増えが悪いので、2,500gをめどに手術をするかどうか検査をする」といわれました。
2,500gになった頃に検査をして、「今すぐは手術の必要はないが、3,000gになった頃もう一度検査をしましょう。風邪をひいて肺に負担がかかると一発で状態が悪くなるので、このままNICUで成長を待ちます。たぶん手術してからの退院になるでしょう」とのことでした。
3,000gで手術をするのと、今すぐ(2,500g)で手術するのとではどのような違いがありますか。1日に約30gずつ体重が増えていますが、どうせ手術をするのなら早くしたほうがよいと思うのですが、先生の言うとおり500gの成長を待ったほうがよいのでしょうか。
現在は薬のおかげなのか、これといった症状は出ていませんが、このまま1歳くらいまで成長を待つという選択肢はないのでしょうか。先生方が最善を尽くしてくれるとは思っているのですが、元気そうにしているだけに、なかなかNICUを退院できず不安になります。

回答

新生児の心臓手術は極めて困難です。
この場合の心臓病の手術では人工心肺を使うので、肺、腎臓、その他の内臓の機能が成熟してから行うのがよいのです。3,000グラムになってやっと内臓機能は手術にたえられるくらいになります。

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