疾患別解説

疾患別の解説と過去の相談事例がご覧いただけます。

妊娠と不整脈

31歳 女性
2005年2月12日

現在妊娠6ヶ月なのですが、去年の冬に一度、スキーで急坂を下っているときに心臓が激しくドキドキしたことがあり、出産を控えていることもあって不安を感じ、ご相談させていただきたいと思いました。
動悸が起きたのは、スキーで急坂を下っているときだったので、激しい運動とかなりの緊張が重なったときだったと思います。また、とても寒かったとも記憶しております。
心臓がドキンドキンと激しく打ち始めたので、その場で止まって休んだら数十秒程度で軽くなり、収まったのかなと思ってまた滑り始めたところ、またドキドキし始める、と言う感じでした。立ち止まったりリフトに乗って休んでいると数十秒程度で徐々に収まり、滑走を再開するともう一度ドキドキする、で、また少し休む、というのを2?3回繰り返したと思います。とても寒い日でした。
激しい動悸を感じたのはその1回だけで、その後は同じようなことは起きていません。ただ、心臓が1回だけドキンと大きく打つ、というのは、10年ほど前から時々起こることがあります。一週間に何度かドキンと大きく心臓が打つ、という状態が2、3ヶ月続き、でもいつの間にか起こらなくなる、というような感じです。こちらは、ここ1年ほどは起きていません。
現在、総合病院の産婦人科で妊娠の経過を診て頂いており、また、出産も同じ病院でする予定でおります。主治医の先生に相談すべきか、とも思うのですが、どのようにお話すべきかなど、迷っております。

回答

文面から察してスキーで急坂を下ったときに感じたものは激しい運動と緊張による通常の生理的な動悸であり、10年前から時々心臓が一回だけドキンと大きく打つというのは期外収縮(不整脈の一種)による自覚症状と思われます。
一般に期外収縮というのは程度の差はありますが誰にでもあるものです。人によって体調のすぐれないとき、不眠のとき、過労のとき、ストレスのたまっている時などさまざまな状況で起こりますが、原因が全く分からないこともよくあります。ほんの数時間だけとか、数日とか起こることも、また何年も続いている人もあります。自覚症状の強い人もあり、頻回に起こっていても全く自覚しない人もあります。若い人で心臓に明らかな病気のない人に起こる期外収縮は、概して健康には支障がなく、その大半は治療を必要としないものです。
現在妊娠中で不整脈との関連を心配されているものと思います。概して多少の期外収縮があっても妊娠、分娩はほとんど問題なく可能です。ただ日頃何もなくても妊娠の後半になって不整脈が出てくる場合もありますので、あらかじめ主治医の先生に話しておかれるのがよいと思います。総合病院なら不整脈が出てくれば産婦人科と内科の両科で診るのが普通です。

この回答はお役に立ちましたか?

病気の症状には個人差があります。
あなたの病気のご相談もぜひお聞かせください。

高齢者の心臓病 高齢者の心臓病
CLOSE
ご寄付のお願い