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81歳の父がペースメーカを勧められた

81歳 男性
2005年7月 5日

81歳の父のことでご相談いたします。高血圧で普段から薬をもらっている病院に行ったところ、血圧測定の際に不整脈があると言われ、心電図をとりました。その結果、房室ブロックの恐れがあるので総合病院の循環器科を受診するよう指示されました。受診の際、かかりつけの病院で取っていただいた心電図を持参しました。また、X線撮影と超音波がありました。結果、完全房室ブロックという診断で、ペースメーカを入れる手術を受けるよう勧められました。
本人は今までほとんど大きな病気をしたことがなく、現在は椅子から立ち上がった時に軽いめまいがするという程度で、特に苦しいというような感覚がないため、手術を受ける必要が本当にあるのか迷っています。体力はある方だと思いますが、81歳とかなり高齢であること、日常生活は問題なく過ごせていることなど考えますと、家族としてもあえて手術を勧めた方がよいのか迷うところです。ご意見いただければと思います。

回答

完全房室ブロックの場合は、脈拍数と自覚症状の内容によって、ペースメーカの適応がきまります。脈拍数がいつも毎分40未満であれば、該当すると考えなければなりません。軽いめまいは自覚症状とみてよいのですが、本人にとって、どれくらいに気になっているかで判断されることになるでしょう。81歳とかなり高齢であるから、とお考えですが、ペースメーカを入れるのは高齢者で多いものなのです。また、ペースメーカを入れると、大変、元気になって、これならばもっと早く気がつけばよかったといわれたりすることがあります。ボケ気味であったのが、頭が冴えてくるというケースもあります。このあたりは担当の医師とよくご相談になって下さい。

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