疾患別解説

疾患別の解説と過去の相談事例がご覧いただけます。

ペースメーカ植え込み中に心拍数が減少した

67歳 男性
2003年10月22日

8年前に脳幹部の梗塞を起こし、その時にペースメーカの植え込み手術をしました。それから、1年あまり入院し、なんとか自宅療養に移行しました。
脳幹部の梗塞なので睡眠中は人工呼吸器を使用しています。それから、5ヶ月ほど前までペースメーカ関係は、全くトラブルなく半年に1回のペースで受診していました。
5ヶ月前に電池交換をしたのですが、以前は脈が68とか75とか打っていたのが、電池交換を境にきまったように50を打ちます。(電池交換の時にペースメーカは10%ぐらい使用していると言われました)
それから先月末に経皮的動脈血酸素飽和度(SPO2)が人工呼吸器を使用しても値が低くなり、緊急入院しました。X線写真を撮影しても、CTを撮影しても、原因はわからないのです。入院していますから、モニターをつけていますが心電図の波形がほとんどペースメーカの波形だといわれました。

こんなに急に心臓が悪くなるものでしょうか?
ペースメーカの電池交換時の入院では特にトラブルはありませんでした。現在、ペースメーカの設定を60にしています。

回答

電池交換のときにはペースメーカ使用が10%だったというのは、残り90%が自分自身の力による拍動だったことを意味します。
それが今回はほとんどがペースメ?カによる拍動となっていたというのは自分自身の力による拍動が無くなったことを意味します。病気が進んだものと考えられます。これまではペースメーカは自分自身の力による拍動の不足を補うバックアップの意味のものであったのですが、今後は拍動を全面的に維持するための役割を担うものとなります。このために設定を50から60にあげたものと思われます。

この回答はお役に立ちましたか?

病気の症状には個人差があります。
あなたの病気のご相談もぜひお聞かせください。

高齢者の心臓病 高齢者の心臓病
CLOSE
ご寄付のお願い