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疾患別解説

補助人工心臓の適応と和温療法

日本心臓財団に寄せられたご相談

num.8453

72歳、 男性: 拡張型心筋症

72歳の父が拡張型心筋症で、5年ほど前から入退院を繰り返し、昨年末から心不全が増悪して入院、ドブタミン点滴を継続中です。先月CRT-Dを植え込みましたが、効果が見られません。今後の治療として、補助人工心臓や「和温療法」の可能性があるかどうか、ご教示ください。
日本心臓財団からの回答
1)補助人工心臓のうち、退院可能な植込型は心臓移植の登録患者さんに限定的に保険償還されています。心臓移植の適応年齢は我が国においては65歳未満となっておりますので、73歳の患者さんは心臓移植の適応外となります関係上、必然的に植込型補助人工心臓も保険適応外となります。自己負担で植込む場合は手術代デバイス代により極めて高額な治療になりますし、その後の維持管理費用などが保険適応となるかどうかも不透明で現実的ではないと思います。なお、この点に関して移植登録と無関係に植込型補助人工心臓治療を行うこと(destination therapyと呼びますが)は欧米では日常化していますが、わが国では議論が始まったばかりです。
一方、退院できないタイプの体外設置型補助人工心臓はこのご年齢でも植込可能ですが、現在の状況よりQOLが向上するのかは疑問であり、今は適応でないように考えます。
2)和温療法は心不全患者さんに一定の効果があります。現在、多施設での臨床試験を施行中で効果安全性を検証中です。その結果により保険償還を目指していますが、少なくとも現時点では先進医療に認定されているので、和温療法を施行すること自体は可能です。施設により和温療法施行時の自己負担額が設定されていると思います。

2014年2月20日

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