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ニトロの使用回数が多く、不安

49歳 男性
2005年12月15日

昨年夏に胸痛で入院し、心筋梗塞との診断で、バルーン治療を受けました。数か月後、胸痛が起こり、入院したところ、同じ箇所が狭窄しており、バルーン治療を受けました。

1年後の秋、就寝前から胸痛があり、ニトロ舌下錠にて解消しましたが、1時間後に再度、胸痛が起こりました。2日後、心臓カテーテル検査をしましたが、狭窄はなく、検査中に冠攣縮が発生しました。

現在服用している薬は、ローコール、アダラート、アイトロール、パナルジン、ヘルベッサーで、胸痛時にニトロペンを使っています。
担当医の話では、ニトロ舌下で胸痛が解消していれば、そう心配することはないとのことでした。

最近、冬の寒さが増したせいか、狭心発作が頻繁(1?2日ごと)にあります。
ニトロ舌下で、胸痛は解消しますが、あまりにもニトロの消費が多く、このままでいいのか不安です。ちなみに、ここ1年でのニトロ消費は150錠くらいです。

回答

冠攣縮は病変のみられない冠動脈であっても、高度の動脈硬化がみられる冠動脈であっても、同じように起こります。あなたさまの場合は、心筋梗塞を起こすような冠動脈硬化があった状態で、起こってきた攣縮であったのであろうと思われます。
ニトロで痛みがとれるならば、躊躇うことなく、ニトロをお使いください。消費量が多すぎてもご心配は要りませんが、気になるのでしたら、現在、服用しているアイトロールの飲み方を変更するか、テープ剤などの他の薬物に切りかえるか、してもらっては如何でしょうか。アダラートなどのカルシウム拮抗剤を他の種類のものに変更してもらう手もあります。
寒さが誘因となると思われる場合には交感神経遮断薬(ベータ遮断薬)の追加を試みるという場合もあります。
何にしても、1年間のニトロ消費量が150錠というのは2日に1錠という計算であり、多すぎるとはいえません。そのうち、痛みは起こらなくなります。

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