疾患別解説

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バイパス手術後にまた胸痛

62歳 男性
2004年6月21日

昨年9月に心臓バイパス手術3本をしていただきました。バイパス手術の場合、5?10年は循環器専門医に掛かりながら気をつけていたなら再狭窄は起こらないとお答えいただきましたがこのところ再び歩いておりますと胸痛が起こります。掛かりつけの専門医と相談したところシンチ検査した上でカテーテルをするか先生にお任せしておりますが、バイパス手術して時間がたたなくとも狭窄が起こることがあるのでしょうか、先日の心電図検査では不整脈があるようです、24時間ホルター心電図検査を済ませませて近々診察を受けて不整脈治療をして頂く予定になっております。

回答

昨年9月の心臓バイパス手術の後に造影検査は受けられたのでしょうか?もし退院時の造影検査でバイパスが開通していたのならば、それが早い時期に詰まったり狭くなったりする可能性は非常に低いと思いますが皆無ではありません。一方、バイパスがつながれていない部分の血管が新たに狭くなった可能性があります。いずれにしてもこの時期(術後1年以内)そんなに多くはないものの狭心症の再発が考えられます。負荷シンチを行って異常が認められればカーテル検査をさらに行い、バイパス血管にしろ、もともとの冠動脈にしろ、もしバルーンで治療できる病変があればPTCAを行うという方針がよいと思います。不整脈については、狭心症の症状のあるときに出ているのでないのであれば、バイパス手術との関連は無いものかもしれません。不整脈の種類によっては放置してもよいものも多いのですが、ホルターの結果を見ながら別個に治療をすすめてもよいと思います。

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