疾患別解説

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歯茎の出血と細菌性心内膜炎

38歳 女性
2007年3月22日

3歳の時に心室中隔欠損症の手術を行いましたが、1?2個の欠損が現在も残っているらしく、健康診断のたびに心雑音と書かれています。

先日、循環器の先生に、「細菌性心内膜炎」のことをうかがい、びっくりしました。
両親より病気は完治していると聞かされていたので、何の予防もせず暮らしてまいりました。
それから、「心室中隔欠損症」と「細菌性心内膜炎」の関係をインターネット等で調べ、歯科治療の抜歯はもちろん、歯石除去の際にも抗生物質を投与したほうがいいということ知りました。

歯磨きの際、時々少量の出血があるのですが、このような出血も意識する必要がありますか。

回答

歯磨きや歯石除去の際には、口腔に傷をつけることが多く、口腔中の細菌がそこから、しばしば血流中に入り込みます。これが心臓の損傷部位にとりつき、増殖するようなことになると感染性心内膜炎になります。歯茎の出血もそこに傷があることを意味しますので、やはり細菌の入り口になり得ます。
一方、感染予防の薬を常用することは好ましいことではありません。兼ね合いをどのようにしていくかが問題となります。歯医者さんによくご相談になってください。

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