疾患別解説

疾患別の解説と過去の相談事例がご覧いただけます。

不整脈と心室中隔欠損症は関係があるのか

28歳 女性
2005年5月27日

23歳の時に心室中隔欠損症と診断されました。穴の大きさは布団針位だそうです。幼少の頃よりチアノーゼや運動時の苦しさなどの症状はありましたが検査を受けたこともなく、別の病気で入院の際にわかりました。過去に3度、動悸から意識を失ったことがあります。
時々、鎖骨あたりがひどく脈打っている時があって、かなり激しい動悸がします。酷い時はクラクラします。それは不整脈だと聞きましたが検査はしたことがありません。
心室中隔欠損症と関係があるのでしょうか?
また検査したほうがいいのでしょうか?
症状が出ている時しか検査してもわからないと言われたので放置しているのですが、1度、脈が弱い、少しだけ心臓が肥大しているといわれたことはあります。

回答

文面から2つの病気があるようですので、分けてお答えします。
<心室中隔欠損症>
非常に小さい欠損とのことですので何かの症状がでてくる可能性は小さいと考えます。しかし、小さい欠損でも、それが原因で心臓に細菌感染が生じることがありますので注意が必要です。抜歯など血液内に細菌が入り込む危険性がある手技を受ける時には抗生物質の治療を受ける必要があります。
何かの手術・手技を受ける時には、心臓に心室中隔欠損症があるので抗生物質投与を受けるように指示されていると必ず伝えてください。

<不整脈>
病歴から発作性頻拍症が疑われます。意識消失を伴ったことがあるということですので、不整脈の種類が何かを明らかにして、不整脈の種類に応じた適切な治療を始めなければなりません。できるだけ早急に専門医を受診されることをお勧めします。放置しておくことは大変危険です。
おそらく心室中隔欠損症とは無関係と考えられますが、これも主治医にお尋ねください。発作があるときでなければ診断がつかないということはありません。電気生理学的検査という方法もあります。できるだけ早急に専門医を受診されることを重ねてお勧めします。

この回答はお役に立ちましたか?

病気の症状には個人差があります。
あなたの病気のご相談もぜひお聞かせください。

高齢者の心臓病 高齢者の心臓病
CLOSE
ご寄付のお願い