疾患別解説

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心房中隔欠損と失神

45歳 男性
2004年12月17日

1ヶ月前、生まれて初めて失神し、検査入院した結果、心臓エコーで心房中隔欠損症と診断ました。失神は、勤務中、立ち話をしていた時でした。普段から血圧が低い(上90?100、下50?60)程度で自覚症状は特になく普通の生活をしていました。今回偶然発見できたのですが、突然のことで戸惑っているのも事実です。
担当医のお話では、心臓エコー検査によると、短絡血流1.3なので、半年後に、再度心臓エコー検診をするように指示されました。通常、1.5を超えないと手術は不要で、特段の心配はありませんとのことです。
45歳の成人で、自覚症状がでていなければ、このまま手術なしでも大丈夫なのでしょうか?

回答

短絡血流が少ないので、このまま放置してよいと思います。ただ、問題は1ヶ月前の失神発作です。血圧が急に下がったための低血圧性の失神だったのでしょうか。これを診断するには、テイルテイング試験という検査があります。また、考えすぎかも知れませんが、心房中隔欠損症では心房細動という不整脈を合併することがあり、心房細動が一時的に起こって、これが治るときに一時、心停止するということがあります。もし、失神の原因が後者であるならば、欠損症の手術というよりも、ペースメーカを入れるということをしなければなりません。
いずれにしても、欠損症の手術は必要ないでしょう。

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