疾患別解説

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急性心膜炎後の房室ブロック

29歳 男性
2009年10月18日

2年前に急性心膜炎になり、その後の経過観察を実施していたところ、1年半後にそれまで実施していなかった24時間心電図をとることになりました。その結果、3度の房室ブロックの時があると言われ、プレタールを服用することになりました。原因としては急性心膜炎が関係しているのではないかと言われました。服用を始めて1週間後、24時間心電図を実施すると、房室ブロックはなくなったと言われ、プレタールの効果が出ていると言われましたが、プレタールを飲むと少し調子が良くないため、服用なしで24時間心電図をとってもらうと、2度の房室ブロックが寝ている間にほんの数回発生していました。自覚症状はありません。それからプレタールを服用するようになりました。
1)一般的には急性心膜炎の予後は良好ということですが、不整脈を発生することはあるのでしょうか。
2)一日に数回程度の2度の房室ブロックが発生する場合でも、プレタール等の薬が必要なのでしょうか。
3)今までセカンドオピニオンを聞いていいないのですが、他の病院に突然行き、上記のような内容を言い、診察をしてもらえるものなのでしょうか。

回答

1)急性心膜炎はそれだけならば、後遺症を残すことなく治癒することが多いものです。しかし、心膜炎は、しばしば、心筋炎を伴います。このため、普通、急性心膜・心筋炎といわれています。房室ブロックはときに伴うことがあるものですが、これは、このときの心筋炎のためとされています。
2)3度の房室ブロックがつづけば、ペースメーカの挿入が行われます。2度のブロックがときどきという程度なので、プレタールが用いられているものと思います。プレタールは温和な薬なので、長く用いても、副作用の心配はありません。
3)他の病院でセカンドオピニオンを求めることは可能です。その場合には、現在の担当医に紹介状を書いてもらってください。

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