疾患別解説

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QT延長症候群で水泳選手を続けられるか

14歳 女性
2009年8月11日

中1の時に健康診断でQT延長症候群と診断されました(安静時の洞不整脈QTc0.449)。家族歴も自覚症状もなく、運動するとよくなるとのことで運動制限もありませんでしたので、競泳を続けておりました。ただし、潜水はやめることと、ウォーミングアップとクールダウンはきちんと行うように指導されています。
今回、中3で進学を迎え、競泳を続ける方向で考えていたのですが、主治医からはすすめられないと言われました。しかし、これといった自覚症状もなく、あきらめきれません。競泳の継続は難しいのでしょうか。

回答

QT延長症候群は安静時心電図で、QTc0.48秒以上のとき、「可能性あり」、0.45秒以上のとき、「疑わしい」とします。また、運動負荷後に、0.085秒以上の延長がみられたときも、「可能性あり」とします。これらの基準に正確に従えば、娘さんは該当するといえるところまでにはいかないようです。そこで、競泳を続けることは差し支えないと思いますが、担当医がいうように、長い時間の潜水は好ましくないかも知れません。このようなときの心電図チェックができるとよい、と思います。また、競泳を続けるとしても、機会ある度に、心電図検査はかならず受けておくことをお勧めしたいと思います。要は、担当医の判断に従ってください。

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