疾患別解説

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小学生で脈が少なくQT延長症候群の疑い

9歳 男性
2008年2月 1日

小学3年生の子どものことで相談いたします。
小学校入学時の健診で、心電図検査でQT延長症候群の疑いがあるとされ、経過観察とされていました。3年間、1年に一度、心電図検査をしていましたが、QT値はいずれも0.47で変動ありません。今年から経過観察は不要となりました。
しかし、脈が少ないと言われたことが気になっています。
身体を動かすことが好きな子で、現在少年野球のチームに入っています。このまま自由に運動をさせていいのでしょうか。

回答

QTは確かに少し長めのようですが、あきらかに異常というほどではありません。QT延長症候群ではQTは変動しやすいのが特徴であり、数年来、変動がなく、いつも同じ長さであるという点からも、病的とはいいかねます。また、QT時間は脈が少ないときには、長くなる傾向があります。そしてまた、脈が少ないのは、よく運動をするためかも知れません。スポーツマンは脈が少ないのが特徴なのです。つまり、運動をよくするから、脈が遅めであり、したがって、QTも長めとなっていると考えてはどうでしょうか。担当医が指示しない限りは、自由に運動させてあげてよいと思います。

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