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無症候性のブルガダ波形でEPS検査をすすめられた

34歳 男性
2006年9月25日

無症候性のブルガダと診断されました。大学病院の先生から心臓電気生理学(EPS)検査を受けるかよく考えてくださいと言われ迷っています。EPS検査の前に無症候性ブルガダと診断されることはあるのでしょうか。EPS検査で心室細動が誘発された場合、植込み型除細動器(ICD)を入れたほうが良いのでしょうか。

回答

EPS検査(電気生理学的検査)がすすめられるのは、
1)典型的なブルガダ型心電図を示す場合
2)失神発作あるいはめまいなどの失神を疑わせる症状がある場合
3)家族に突然死や失神発作を示す方がある場合
となっています。このどれに該当するのかを担当医に確認なさるのがよろしいと思います。また、EPS検査で陽性となった場合には、突然死の起こる危険性は年間に10%の頻度であるといわれています。一方、EPS検査が陰性である場合には、この頻度は年間0.5%とされています。この頻度の違いから、陽性の場合にはICD植え込みが勧められているとお考えください。

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