疾患別解説

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妊娠時の発作性頻拍

30歳 女性
2007年9月18日

20歳頃より発作性上室頻拍と診断されていますが、年3回程度の発作なので、発作時に頓服薬(タンボコール)を服用しています。頓服で治まらないときには病院でベラパミル静注をしてもらっていました。

現在、妊娠6週目で、先々週妊娠がわかったと同時期に発作が出てしまいました。自己の判断で頓服薬は飲みませんでしたが、救急で産婦人科に問い合わせても受け入れられませんでした。これまでは点滴をすればすぐ治りましたが、それができなくなると治まる気がしなく、どうしていいかわかりません。
今回の発作は3時間ほどで止まりましたが、発作時30分に一度くらいのペースでトイレに行きたくなりました。それでトイレには行くのですが、出が悪く、全然出ないこともあって、赤ちゃんがどうにかなっていないかと心配になり、冷や汗と吐き気がしてトイレでパニックになっているうちに発作は治まりました。

それからは、頻繁に発作が出そうな感じがして、なんとか自分で呼吸を落ちつけたりしていますが、毎日が不安です。発作時に、どのように対処すればよいのでしょう。

回答

発作性頻拍の場合、妊娠初期には薬が使えないので、困ることがあります。
息こらえ、いきみ、頸動脈洞マッサージ、といった操作によく慣れておくことが必要になります。妊娠後期になると、薬が使えますし、X線透視下の心臓のペーシングといった方法で止めることができます。頻拍発作が起こると、尿量が増加します。トイレが近くなるのは、このためで、生理的な反応であり、異常ではありません。しかし、慌ててしまって、パニックになったりするのは困ったことです。呼吸を落ち着けるというのはよい工夫です。

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