疾患別解説

疾患別の解説と過去の相談事例がご覧いただけます。

カテーテルアブレーション後の肺梗塞

29歳 男性
2004年10月20日

先日、カテーテルアブレーションを受けました。
アブレーション治療後息苦しさがあり、退院しても変わらないので心配になり、近所の病院で心電図、血液、CT、レントゲン検査を受けましたが、何の異常もありませんでした。肺塞栓の疑いもあると言われ、ヘパリンの点滴を2日間受けたところ、点滴を受け始めてすぐ、息苦しさがなくなりました。

今日は、胸の中央付近がチクチク痛んでいます。息苦しさはないのですが、少々疲れやすさも感じます。動悸はないのですが、心配です。

回答

発作性上室性頻拍に対しカテーテルアブレーションを受けられ、術後の症状についてのご心配されているものと思います。
まず、アブレーションの術後に肺梗塞を起こすことは合併症としてありうることであり、2日間のヘパリン治療により息苦しさがとれたということですので、この処置は適切であったと思います。

頻拍発作がなくなったということは治療に成功した証拠ですが、頻拍発作がなくなった後も期外収縮が消失するわけではなく、術後もこれを動悸として感じたり、胸の不快感を覚えたりする人がいます。期外収縮は健康な人にもよくあるもので起こるのを感じる人も感じない人もありそれ自体病気というほどのものではありませんが、期外収縮に関しては24時間のホルター心電図で調べることができます。

また、アブレーションによって心臓周辺の自律神経が影響を受けるので、少し脈が速くなって(頻拍発作ではなく)これを動悸や不快感として訴える人もあります。この場合はいずれ時間が解決するのが普通です。

この回答はお役に立ちましたか?

病気の症状には個人差があります。
あなたの病気のご相談もぜひお聞かせください。

高齢者の心臓病 高齢者の心臓病
CLOSE
ご寄付のお願い