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メディア・医療関係者向け
メールマガジン 第190号

HEART WEB NEWS for Media No.190

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【日本心臓財団 HEART WEB NEWS for Media 第190号】2021年5月31日発行(月刊)
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【目次】
 トピック:禁煙週間
 セミナー情報
 雑誌「心臓」5月号巻頭特集「肥満に対する介入と心・呼吸器疾患」
 ドクターのつぶやき:新型コロナと"終活"
 事務局移転のお知らせ
 ご寄附のお願い

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【トピック】

 禁煙週間

 5月31日は世界保健機関(WHO)が1989年に定めた世界禁煙デーです。日本でも厚生労働省が1992年から世界禁煙デーに始まる一週間を「禁煙週間」として定め、健康のための禁煙を呼びかけ、禁煙を始めるきっかけとなるようキャンペーンを毎年、実施しています。
 また、望まない受動喫煙の防止を図るために、健康増進法の一部を改正する法律が2018年7月に成立し昨年4月から施行されました。

 たばこには血管に悪影響を及ぼす物質がたくさん含まれています。代表的なのが、ニコチン、一酸化炭素、活性酸素です。ニコチンは血管を収縮させます。一酸化炭素は酸素の250倍も血色素(ヘモグロビン)と結びつく力があるため、ヘモグロビンが酸素と結合できずに、酸素を運べなくなってしまいます。活性酸素は血管を拡げる一酸化窒素(NO)の働きを阻害し、血管の内膜を傷つけて動脈硬化のきっかけとなり、傷ついた内膜から悪玉コレステロールが血管の中に入り込むようになります。
 こうした有害物質は、主流煙(タバコを吸っている人が体内に吸い込む煙)より、副流煙(タバコの先から出る煙で、周りの人が吸ってしまう煙)のほうに多く含まれていることにも問題があります。副流煙による有害物質は、吸った人が吐き出した煙や、洋服、絨毯にくっついたものにも含まれています。タバコを吸うことは、自分にとって有害なだけでなく、周りの人にとっても有害なのです。

 今年の禁煙週間のテーマは、「たばこの健康影響を知ろう!~新型コロナウイルス感染症とたばこの関係~」です。現在流行している新型コロナウイルス感染症に関して、喫煙者は非喫煙者と比較して、重症となる可能性が高いことが明らかになっています。
 感染症の重症化防止と健康寿命の延伸のために、ぜひこの禁煙週間をきっかけに禁煙をはじめましょう。

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【セミナー情報】

 □■循環器病予防に取り組む若手研究者のための実践講座
 第33回日本循環器病予防セミナー

 テーマ:循環器病予防のためのリスク因子と生活習慣の改善目標を社会環境から
     考える ―疫学の基礎知識をもとに公衆衛生の課題に取り組む応用編―

 今回はWeb形式でグループワークを中心に週末のみの計4日間で開催されます。
 例年の合宿形式では業務のご都合などで申し込みを見合わせていた方にも参加し
 やすいプログラムとなっております。

 ・会期: 2021年7月31日(土)、8月1日(日)、8月21日(土)、8月22日(日)の4日間
 ・開催方法: Web開催
 ・定員:42名
 ・共催:日本心臓財団

 *詳細・申込みは日本循環器病予防学会ホームページを参照ください。
  http://www.jacd.info/yobou-seminar/33seminar

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【雑誌「心臓」特集のお知らせ】

☆「心臓」が2020年1月号より、大幅にリニューアルされました。今までの特集や投稿論文のほか、循環器内科医・心臓外科医の海外留学の現状を綴った連載や、循環器医が知っておく最新のエビデンスなど、魅力的なコンテンツが掲載されています。

☆「心臓」掲載投稿論文は、日本循環器学会認定循環器専門医の研修単位を3単位取得できます。皆様の投稿をお待ちしております。

 現在販売中の「心臓」5月号の特集は、「肥満に対する介入と心・呼吸器疾患」(企画:島田悠一先生・ニューヨークコロンビア大学循環器内科)です。肥満は心血管病の大きな危険因子であり、その改善を目的に特定健診(メタボ健診)が2008年より実施されました。本特集では、その健診に効果があったのかどうか、また肥満手術についての心疾患・呼吸器疾患への影響、問題点について考察しています。
 次号6月号(6月15日発売)の特集は「低侵襲心臓血管外科手術のトップランナー達」です。

 https://www.jhf.or.jp/pro/shinzo/new_con.html

 「心臓」ホームページ
 https://www.jhf.or.jp/shinzo/

 心臓編集室
 https://www.jhf.or.jp/shinzo/inquire.html

 J-Stage「心臓」バックナンバー
 https://www.jstage.jst.go.jp/browse/shinzo/-char/ja/

☆「心臓」は、日本循環器学会との共同発行です。ご支援いただくための教室賛助会員・病院賛助会員を募集しています。詳細は本誌をご覧ください。
 
 「心臓」の購読・広告に関するお問い合わせ
 https://www.jhf.or.jp/shinzo/pur-ad.html

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【ドクターのつぶやき】
 
 新型コロナと"終活"

"終活"は大事とは分かっているが、これまで、日本人にはなじみが少なかった。新型コロナ感染症の蔓延と共に終活も盛んになってきているとのことである。その理由は死亡者の90%が高齢者ある新型コロナの第3波・第4波において、医療危機・崩壊が生じ、感染しても入院できず、運よく入院できても家族との面会ができず、死後のことも相談できないうちに急に亡くなり、通常の葬式もできないことが連日報道されているためである。

"終活"とは「自らの人生の終わりに向けた活動」の略であるが、死後に向けた事前準備だけでなく、「人生の終焉について考えることによって、今をより良く生きるための活動」でもある。人生100年時代の現在の日本社会では、これまでの大家族制度が崩壊・核家族となり、さらに、核家族の中で成人した子供の多くは親と異なる仕事に就き、親から離れて暮らすことが一般化した。以前のように家族や親せきが老いた親を世話することが不可能になった。同時に死は大家族の一員の死・社会的死から、死の個人化が始まり、特に新型コロナ下では感染防止のため、ほんの少数の家族葬が通常になった。
 高齢者は、長い高齢期、高齢者夫婦のみまたは一人で生活し、認知症や身体的に弱り介護を必要とする時期でも、家族に頼らず、介護施設や自宅で孤独死する時代になった。高齢者の老後生活への不安の増大と"終活"への関心が高まってきたのは当然である。

"終活"は、大きく、以下の4つに分かれる。
 1)自分の終末期・死後に備えて、家族友人に対するメッセージ、延命措置・医療に対する考え方(人生会議)、預金通帳・土地所有の書類等資産のことを書き留めておくこと。2)葬儀やお墓の準備(墓じまいも含む)、3)正式な遺言書の作成、4)身の周りの整理(生前整理)である。

 私も、いつの間にか、77歳という後期高齢者になった。幸い、今は元気であるが、親しかった友人が次々に死んでゆき、その上コロナ蔓延・医療危機・崩壊の関西在住である。そこで、妻とも相談し、"終活"として、4)の生前整理を始めてみたが、これまでの手紙・論文・写真・記念品、特に膨大な専門書・一般書等が山ほど出てくる。
「誰も興味がないものなので捨てたら」と家族には言われるが、私にとってはそれぞれに思い出があり、若かりし時がよみがえり、踏み切れない。死んであの世に持っていけないことはわかっているが、整理がつかないのである。家族からは「こんなに未練がましいとは思わなかった」と言われている。
 いずれにせよ、もう少し時間をかけて、気持ちを整理し、残された家族に迷惑をかけないように"終活"をやるしかないと思っている。(H.F.)

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【事務局移転のお知らせ】

 日本心臓財団事務局が昨年12月7日より、下記に移転いたしました。
 (電話番号、ファクシミリも変更になりました)
 
 〒101-0047
 東京都千代田区内神田2-7-10 松楠ビル6階
 TEL:03-5209-0810 FAX:03-5209-0830

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【ご寄附のお願い】

 日本心臓財団は皆様の寄附により支えられております。
 https://www.jhf.or.jp/kifu/

 ○どなたでも100円からクレジットカードで寄附ができます
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