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メディア・医療関係者向け
メールマガジン 第178号

HEART WEB NEWS for Media No.178

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【日本心臓財団 HEART WEB NEWS for Media 第178号】2020年6月1日発行(月刊)
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【目次】
 コロナ感染予防対策による運動不足を防ぎましょう
 オンラインAED救命&健康講習会
 健康ハートの日 中止のお知らせ
 雑誌「心臓」5月号巻頭特集「経皮的補助循環の現状」
       6月号巻頭特集「最新の血管内イメージング」
 ドクターのつぶやき:新型コロナ感染症に思う
 循環器病予防eラーニング講座ご案内
 ご寄附のお願い

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【コロナ感染予防対策による運動不足を防ぎましょう】

 新型コロナウイルス感染症は、高齢者や心臓病などの基礎疾患がある方は重症化しやすいことが明らかになっています。緊急事態宣言は解消されましたが、感染のリスクがゼロになったわけではありません。手洗いやうがいの慣行や人が多く集まる場所を避ける生活が続くことと思います。
 そうした中、家に閉じこもる、動かないこと(生活不活発)による高齢者の方々の、フレイル(虚弱)の進行や、心身や脳の機能低下も心配されます。
 日本老年医学会では、一般の高齢者向けの気を付けたいポイントをまとめていますので、参考にしてください。
 https://www.jpn-geriat-soc.or.jp/citizen/coronavirus.html

 なお、心臓病の持病がある方、心筋梗塞を起こされた方などは、運動にも注意が必要ですので、かかりつけ医、主治医とよくご相談ください。
 また、これから気温が上がると、熱中症や脱水にも注意が必要です。マスクなどをしていると呼吸による体温の低下などで熱中症になりやすくなるとも言われていますので、注意が必要です。
 
 日本高血圧学会から
 ・自宅でもできる簡単体操(YouTube動画)
  https://www.youtube.com/playlist?list=PLvnfe2LzgjcGO4JVG56oQyHfqJ-VzldW2

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【オンラインAED救命&健康講習会】

日本AED財団では、ご自宅でできるオンラインAED救命&健康講習会を開催しています。ZOOMによるミーティングシステムに参加可能であれば、どなたでも参加可能です。
 事前申し込みが必要です。詳細はこちらをご覧の上、お申し込みください。
 https://aed-zaidan.jp/workshop.html

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【健康ハートの日 中止のお知らせ】

 毎年8月10日近辺に開催されております「健康ハートの日」イベントは、感
染拡大予防の観点から、現在、東京、金沢、岐阜での開催が中止になりました。
 
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【雑誌「心臓」特集のお知らせ】

☆「心臓」が2020年1月号より、大幅にリニューアルされました。今までの特集や投稿論文のほか、循環器内科医・心臓外科医の海外留学の現状を綴った連載や、循環器医が知っておく最新のエビデンスなど、魅力的なコンテンツが掲載されています。

☆新連載:デジタル循環器学(4月号全文がこちらから読めます)
 https://www.jhf.or.jp/pro/shinzo/

☆「心臓」掲載投稿論文は、日本循環器学会認定循環器専門医の研修単位を3
単位取得できます。皆様の投稿をお待ちしております。

 「心臓」5月号の特集は、「経皮的循環補助」(企画:山本一博先生・鳥取大学教授)です。
 https://www.jhf.or.jp/pro/shinzo/new_con.html

 6月号(6月15日発行)の特集は、「最新の血管内イメージング」(企画:赤阪隆史先生・和歌山県立医科大学教授)です。高周波を用いた血管内超音波(HD-IVUS)や高速の光干渉断層法(ultafast OCT)、心筋血流予備量比(FFR)を用いた機能評価指標などを紹介します。

 「心臓」ホームページ
 https://www.jhf.or.jp/shinzo/

 心臓編集室
 https://www.jhf.or.jp/shinzo/inquire.html

 J-Stage「心臓」バックナンバー
 https://www.jstage.jst.go.jp/browse/shinzo/-char/ja/

☆「心臓」は、日本循環器学会との共同発行です。ご支援いただくための教室
賛助会員・病院賛助会員を募集しています。詳細は本誌をご覧ください。
 
 「心臓」の購読・広告に関するお問い合わせ
 https://www.jhf.or.jp/shinzo/pur-ad.html

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【ドクターのつぶやき】
 
 新型コロナ感染症に思う
 *本エッセイは5月15日にご執筆いただいています。

 世の中は新型コロナ感染症(COVID-19; CV-19)報道一色となり、TVや雑誌でも特番が多くなった。パンデミック感染症は日本を含む多くの国の生活・文化様式を変えて来た。100年前日本でのスペイン風邪では3度の大流行と40万人の死者が出ており、当時も娯楽的集会の中止、マスクの着用が励行されている。今回のCV-19では死亡者数は欧米と比しても少ないが、まだまだ残念な報道が続いている。

 欧米からは重篤な小児例の中に川崎病類似の症候を呈する例があり、その関係が憶測されている。日本川崎病学会は全国アンケート調査を行ったが、日本での川崎病の発生状況に現在のところ大きな変化はないようである。両疾患の重症例では免疫応答異常からIL-6の上昇を伴うサイトカインストームが生じていることが報告されている。IL-6拮抗抗体薬(アクテムラ)の使用も両疾患に対して試みられているが、同じような病態を呈してもCV-19が川崎病の原因とは考えにくい。

 また、何故、日本での死亡率は低いのか?
 重症例に用いられているECMOは低酸素血症に適応されるが、高サイトカイン血症に対する血漿交換の効果や随伴するDIC(播種性血管内凝固症候群)に対するフサンもしばしば併用されることで、外国(10%以上)に比し、わが国(4~5%)での低死亡率に繋がっているのではないか。アクテムラもフサンも日本発の薬剤である。

 日本政府の対応が遅いという声が上がる中でマスクも、アルコール消毒液も、体温計も全て市場から姿を消し、この2か月間、私も手に入らない状況であった。この中でも最近はCV-19との共存と経済活動再開の気運が急速に高まっており心配である。リスクの高い高齢者の一人として、唾液によるPCR検査と抗体価測定の並行検査可能体制、そして一刻も早いワクチン開発をしてもらいたい。これができないとCV-19との共存の中での観光産業や大規模イベント事業の復活はできない。
 在宅中に思ったことを雑駁に書きました。お許しを!(S.K.)

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【循環器病予防eラーニング講座ご案内】

 一般社団法人動脈硬化予防啓発センターでは、一般社団法人日本循環器病予
防学会主催の日本循環器病予防セミナー※で行われた講義内容を中心に、「循
環器病予防eラーニング講座」として医療関係者向けに無料配信しております。

 配信講義は、日本循環器病予防セミナー※から厳選した35講義と、本講座の
ために収録した基礎的な内容のクイックレクチャーなど12講義を、「研究方法」
「研究成果」「制度・ガイドライン/その他」とあらたに加えた「療養指導」
の4つのカテゴリーで構成しています。
 これら第一線で活躍される先生方の講義を通して、予防ガイドラインの根拠
となるエビデンスがどのような研究計画を経て得られるか、どのように理解す
ればよいのかが理解できるプログラムとなっています。
 その他、循環器病予防の知識を療養指導に活かすためのプログラムが配信さ
れておりますが、3月9日より新たに9講義の新規講座が追加されます。
 是非ご活用ください。

※日本循環器病予防セミナー
 循環器病予防の疫学研究・臨床研究の基礎と実践を学ぶ5日間の教育セミナー。
 年1回開催。

 主催:一般社団法人日本循環器病予防学会
 共催:公益財団法人日本心臓財団
 協力:一般社団法人動脈硬化予防啓発センター

<eラーニング受講登録ページ>
http://www.doumyaku-c.jp/elearning/JACD/no32-seminar.html

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【ご寄附のお願い】

 日本心臓財団は皆様の寄附により支えられております。
 https://www.jhf.or.jp/kifu/

 ○どなたでも100円からクレジットカードで寄附ができます
  https://ent.mb.softbank.jp/apl/charity/sp/creditSelect.jsp?corp=298
 
 ○ソフトバンクのスマホをご利用の方は携帯料金と一緒にご寄附ができます
  https://ent.mb.softbank.jp/apl/charity/sp/select.jsp?corp=298

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 日本心臓財団HEART WEB NEWS
 発行:日本心臓財団
 https://www.jhf.or.jp/

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さい]
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