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メディア・医療関係者向け
メールマガジン 第155号

HEART WEB NEWS for Media No.155

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【日本心臓財団 HEART WEB NEWS for Media 第155号】2018年7月3日発行(月刊)
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・現在、医療関係者とメディアには同じ情報をお送りしています。ご了承ください。

【目次】
 トピックス:心臓を長持ちさせる秘訣って、なに?
 お知らせ:心臓の「叫び」に気づいてください。
 イベント情報
 雑誌「心臓」6月号巻頭特集(創刊50周年記念)
 「循環器疾患診療50年を振り返って--心筋疾患におけるわが国のあゆみ」
 ドクターのつぶやき:耳たぶのシワと動脈硬化
 ご寄附のお願い

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【トピックス】

 心臓を長持ちさせる秘訣って、なに?

 一生休むことなく打ち続ける心臓をいかに長持ちさせるかは大きな課題です。
 そのためにも、心臓病がどのような病気なのか、どうやって起こるのかを知って、どうすれば長持ちできるのか、2018年3月に大阪で行われた第82回日本循環器学会市民公開講座(共催:日本心臓財団、協賛:第一三共株式会社)での坂田泰史先生(大阪大学大学院医学系研究科 循環器内科学 教授)のお話をご紹介します。

 心臓の病気は、病態によって二つに集約されます。一つは「心不全」で、全身に血液を送る心臓のポンプとしてのはたらきが何らかの原因で悪くなり、息苦しくなったりむくんだりします。もう一つは「突然死」です。生物はみな死ぬとはいえ、予期せぬ死は避けたいものです。

 心不全になる前、ポンプ機能が低下する前の段階で、予防することが重要です。
 心臓のポンプ機能に影響するパーツ(因子)は、大きく分けて四つあります。心臓に血を届ける「冠動脈」、心臓を規則正しく動かすための「刺激伝導系」、心臓を四つ部屋に分ける「弁・構造」、心臓の筋肉である「心筋」です。

 「冠動脈」に動脈硬化が起こると、狭心症や心筋梗塞の原因になります。「刺激伝導系」に心房細動という不整脈が起こると脳梗塞の大きな要因になり、また心臓のリズムが乱れます。「弁・構造」では大動脈弁に動脈硬化も含めた石灰化が起きると、弁口が狭まり心臓に負荷をかけてポンプ機能に影響します。

 こうした心臓病を予防するためには、生活習慣の改善(食事・運動・禁煙)が大切です。糖尿病や高血圧、そして特に喫煙は身体に炎症を起こします。この炎症が動脈硬化の誘因となり心臓病につながっていきます。
 心臓を長持ちさせる秘訣といっても、魔法や近道はありません。ふだんから食事や運動といった生活習慣を是正し、少しでも心臓が悪くなってきたと思ったら、早めに受診して、きちんと治療することが大切です。

 詳細は日本心臓財団ホームページ「今月のトピックス」をご覧ください。
 http://www.jhf.or.jp/topics/2018/004480/

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【お知らせ】

 心臓の「叫び」に気づいてください。(ACジャパン&日本心臓財団)

 この7月から1年間、テレビ、ラジオ、新聞広告を通じて、日本心臓財団の新しいACジャパンの支援キャンペーンが放送されます。
今回も、ユニークな内容で、高齢者の心不全を予防するため、とくに治療効果の高い弁膜症の早期発見と適切なタイミングでの治療を啓発します。

 ACジャパンのキャンペーンの動画ページ(リンク)
 https://www.ad-c.or.jp/campaign/support/support_03.html

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【イベント情報】

 ★8月10日は健康ハートの日 健康ハートイベントのお知らせ★

 □■東京:健康ハートの日フェア
 日 時:2018年8月5日(日)10時~16時
 場 所:池袋メトロポリタンプラザビル1階 自由通路
     JR「池袋駅」西口 東武百貨店とルミネの間の通路

 内 容:体験コーナー
     血圧測定、動脈硬化測定、体脂肪測定
     携帯型心電計による心電図測定
     AED(自動体外式除細動器)体験
     医療相談・栄養相談
 参加費:無料
 共 催:日本心臓財団・日本循環器学会
 協 力:オムロンヘルスケア(株)、フクダ電子(株)

 □■名古屋:第10回ハートの日

 日 時:2018年8月10日(金)10時30分~16時50分
 場 所:名古屋国際会議場 レセプションホール
 内 容:健康診断・健康相談・栄養相談、筋力チェック
     中国武術と命の筋トレ解説
     ハート講演会「くう・ねる・あそぶは大人の基本」
           「命の食事」
 参加費:無料
 主 催:ハートの日in NAGOYA実行委員会、共 催:中日新聞
 後 援:日本心臓財団

 □■豊橋:第19回ハートの日

 日 時:2018年8月11日(土・祝)8時30分~15時30分
 場 所:ロワジールホテル豊橋ホリデイホール
 内 容:健康診断・心臓病相談室・救急蘇生法講習会
     ハートコンサート(豊橋少年少女合唱団)
     ハート講演会「これからの医療とは」
           「未来の病院、スマートホスピタル!?」
 参加費:無料
 主 催:ハートの日実行委員会、共 催:日本心臓財団

 □■第10回ハートの日 in GIFU
   「家族で心臓病を考える」

 日 時:2018年8月11日(土・祝)10時~17時
 場 所:岐阜市文化産業交流センター じゅうろくプラザ
 内 容:講演会「大切な人を守るための運動」「命の食事」
     『運動教室』『栄養教室』
     子ども体験学習会、子ども体験コーナー、救急蘇生法講習会
 参加費:無料
 主 催:ハートの日in GIFU実行委員会
共 催:アドキットインフォケーション、日本心臓財団

 □■第5回京都ハートの日

 日 時:2018年8月11日(祝日) 14時~17時
 場 所:メルパルク京都 5階会議室
 内 容:講演「心臓リハビリテーションについて」
     講演「心臓血管病現在の対策」
     シンポジウム「心臓病予防のために」
 参加費:無料
 共 催:京都ハートの日実行委員会・日本心臓財団

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【雑誌「心臓」創刊50周年記念特集のお知らせ】

☆「心臓」掲載投稿論文が、日本循環器学会認定循環器専門医の研修単位を3
単位取得できるようになりました。皆様の投稿をお待ちしております。

 現在発売中の「心臓」6月号の創刊50周年記念特集第六弾は、「循環器疾患診療50年を振り返って--心筋疾患におけるわが国のあゆみ」(企画:磯部光章先生・榊原記念病院院長)です。かつて拡張型心筋症には治療法がなく、欧米で行われていた心臓移植も日本では別世界の無縁の治療でした。また肥大型心筋症の治療法も確立しておらず、β遮断薬とCa拮抗薬の有効性が論じられていました。その後の診断、治療の進歩は目覚ましく、日本人医学者の貢献も際だっています。本号では、病態、診断、内科的治療、外科的治療のそれぞれの立場から、現在までの進歩と課題を解説しています。
 次号7月号(7月15日発行)は、創刊50周年記念特集第七弾「循環器疾患診療50年を振り返って--先天性心疾患におけるわが国のあゆみ」です。

 http://www.jhf.or.jp/shinzo/

 心臓編集室
 http://www.jhf.or.jp/shinzo/inquire.html

 J-Stage「心臓」バックナンバー
 https://www.jstage.jst.go.jp/browse/shinzo/-char/ja/

☆「心臓」は、日本循環器学会との共同発行です。ご支援いただくための教室
賛助会員・病院賛助会員を募集しています。詳細は本誌をご覧ください。
 
 「心臓」の購読・広告に関するお問い合わせ
 http://www.jhf.or.jp/shinzo/pur-ad.html

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【ドクターのつぶやき】
 
 耳たぶのシワと動脈硬化

 地震が頻発している。小生は京都生まれ、大阪・神戸育ちで、大阪や神戸で地震があるなど経験したこともなく、東京に出てきて初めて地震を感じ、また、東京はよく揺れるなあ、と感心していた。
 ところがかつての地元で阪神淡路大震災が起こり、東日本大震災、熊本地震、と続いて、今度は大阪北部地震と、またもや、もと地元で地震が起こった。

 地震の前兆はないか、ということで、直近では東京湾に鯨が迷い込んだ、相模川で鮎が豊漁で、相模湾で鯵が不漁だと地震が起こる、地鳴りや異臭がする、地震雲が出た、などなど、いわゆる宏観現象がマスコミを賑わしている。地震の予知はできない、というのが世界の常識だそうであるが、それ故に前兆をとらえ予知を試みることに、地震学者のみならず地震オタクは元気が良い。

 一般人向けの健康雑誌社から、体に表れる動脈硬化の前兆や予兆はありませんか、と良く聞かれる。
 目がチカチカして動く光が見える現象は、閃輝暗点といって脳梗塞の前兆かもとか、両脚のどちらかの脚を蚊が刺さない時は、刺さない脚の血の巡りが悪いかもとか、答えていたが、耳たぶのシワが深いと動脈硬化の前兆かも、という話題がウケている。
 米国の呼吸器内科医のフランク先生が、耳たぶのシワは冠動脈疾患と関連が深いと報告し、フランク兆候と呼ばれている。
 テルマエロマエに登場した古代ローマ帝国の皇帝ハドリアヌスの彫像では、耳たぶにシワが刻まれていて、彼はうっ血性心不全で死亡したとされ、動脈硬化が原因といわれている。
 臓器によって現れ方は違っても、動脈硬化は全身疾患で、脚だけあるいは心臓だけ動脈硬化ということにはならない。動脈硬化による末梢循環障害のため、耳たぶのシワが深まったのであろう。

 地震とは異なり動脈硬化の前兆は比較的科学的な根拠があることが多い。そして糖尿病や脂質異常症、高血圧などは、動脈硬化を予兆させるものであり、厳重な管理が必要とされる所以である。さて本稿読者諸兄、耳たぶを見てみませんか?(H.S.)

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【日本循環器病予防セミナー eラーニング受講のご案内】

 一般社団法人動脈硬化予防啓発センターでは、一般社団法人日本循環器病予
防学会主催の日本循環器病予防セミナーで行われた講義内容を、医療関係者向け
に無料配信しております。
 第一線でご活躍の先生方の講義を通して、予防ガイドラインの根拠となるエ
ビデンスが、どのような研究計画を経て得られるのかが理解できるプログラム
となっております。

研究者の方々はもちろん、循環器病予防や動脈硬化予防に関わる医師、保健師、
看護師、管理栄養士、健康運動指導士の方々には、日頃の活動の基盤となる講
義を、いつでも居ながらにして受講できる絶好の機会です。

■日本循環器病予防セミナー
 主催:日本循環器病予防学会
 共催:日本心臓財団、動脈硬化予防啓発センター

<eラーニング受講登録ページ>
http://www.doumyaku-c.jp/elearning/JACD/no30-seminar.html

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【ご寄附のお願い】

 日本心臓財団は皆様の寄附により支えられております。
 http://www.jhf.or.jp/kifu/

 ○どなたでも100円からクレジットカードで寄附ができます
  https://ent.mb.softbank.jp/apl/charity/sp/creditSelect.jsp?corp=298
 
 ○ソフトバンクのスマホをご利用の方は携帯料金と一緒にご寄附ができます
  https://ent.mb.softbank.jp/apl/charity/sp/select.jsp?corp=298

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 日本心臓財団HEART WEB NEWS
 発行:日本心臓財団
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さい]
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