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日本心臓財団では、皆さまにより多くの情報をお届けするため、
月に一度、メールマガジンを発行しております。

メディア・医療関係者向け
メールマガジン 第140号

HEART WEB NEWS for Media No.140

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【日本心臓財団 HEART WEB NEWS for Media 第140号】2017年4月3日発行(月刊)
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【目次】
 トピックス:金沢宣言:ストップCVD
 血管健康くらぶ
 AEDサスペンスドラマゲーム
 イベント情報
 雑誌「心臓」3月号巻頭特集
  「重症下肢虚血をめぐる最近のトピックス」
 日本循環器病予防セミナー eラーニング受講のご案内
 ドクターのつぶやき:聴診のすすめ
 ご寄附のお願い

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【トピックス】

 金沢宣言:ストップCVD

 先月の3月17日から19日まで、金沢にて第81回日本循環器学会学術集会が開催され、そこで「金沢宣言:ストップCVD(脳心血管病)」が日本循環器学会より発表されました。

 循環器病の多くは、不適切な食事や運動不足、喫煙などの好ましくない生活習慣および肥満症・高血圧症・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病に起因する動脈硬化を基盤に発症すること、さらに近年の社会環境の変化により発症が低年齢化してきていることから、循環器病の予防啓発が大変重要な課題となっています。

 日本循環器学会と日本脳卒中学会は関連学会と協力し、2016年12月に「脳卒中と循環器病克服5か年計画」を策定し、さまざまな改革を実施していく方針を掲げました。

 こうしたことを背景に、日本循環器学会は、脳卒中と循環器病の克服(ストップCVD)のため、「子どもや若者を含めた社会全体への循環器病予防の啓発活動を通じて、生涯にわたる循環器病の発症予防ならびに健康寿命の延伸へ向けた活動を推進していくこと」を3月17日、金沢で宣言しました。

 日本心臓財団もこうした学会の情報発信に協力するとともに、より多くの正しい医学情報を発信していきますので、どうぞホームページ等をご覧ください。

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【血管健康くらぶ】

 身体よろこぶ動画をシェアしよう!
 動脈硬化予防きっかけムービーをフェイスブックにて配信中。

 血管健康くらぶのページ
(フェイスブックをやっていなくても観ることができます)
 https://www.facebook.com/doumyakuc2/

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【AEDサスペンスドラマゲーム】

 皆さん、もうやってみましたか?
 日本循環器学会と「減らせ突然死」プロジェクトが制作した、AED・心臓マッサージを楽しく学べるサスペンスゲーム「心止村 湯けむり事件簿」。
 ある老舗の温泉旅館で倒れたひとりの男。そこからはじまる命をかけたサスペンスゲーム。 問題を解いていくと、自然とAEDや心臓マッサージの方法が身につくゲーム型のウェブコンテンツです。

 AEDサスペンスドラマゲーム
 「心止村 湯けむり事件簿」
 http://aed-project.jp/suspence-drama/
 または「AEDサスペンス」で検索

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【イベント情報】

 □■~循環器病予防のための疫学研究・臨床研究の基礎と実践を学ぶ
    真夏の白熱教室~
   第30回日本循環器病予防セミナー

 テーマ:リアルワールドで役立つ脳・心血管疾患予防のための
     疫学研究の進め方

 会 期:2017年8月4日(金)~8月8日(火)
 会 場:ホテルコンチネンタル府中(東京都府中市)   
 定 員:42名
 主 催:日本循環器病予防学会
 共 催:日本心臓財団、動脈硬化予防啓発センター
 内 容:
 *脳・心血管疾患の疫学研究を運営できる能力を身に付ける
 *地域疫学研究・臨床疫学研究のプランニング(既存の疫学研究を例にして)
 *危険因子としての高血圧、動脈硬化(脂質異常症)、糖尿病、喫煙の意義と管理方法を知る
 *基礎的な統計や調査手法を学ぶ
 *グループワークによる検討と全体討論

 *詳細・申込みは日本循環器病予防学会ホームページを参照ください。
     http://www.jacd.info/yobou-seminar/30seminar

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【雑誌「心臓」特集のお知らせ】

☆「心臓」掲載投稿論文が、日本循環器学会認定循環器専門医の研修単位を3単位取得できるようになりました。皆様の投稿をお待ちしております。

現在発売中の「心臓」3月号の特集は、「重症下肢虚血をめぐる最近のトピックス」(企画:室原豊明先生・名古屋大学教授)です。下肢(四肢)は構成組織として骨、筋肉、皮膚、神経、血管等、様々な組織が存在するため、患者が多科に分散する経口があり、欧米では「足病学」と呼ばれる学問・診療科が存在します。そうした点で、日本は多角的かつ包括的な「足病」の診断と治療が欧米に比べ遅れています。近年はさらにアンジオソムという概念が提唱され、皮膚表面や組織がどの源血管により補給されているかという血流地図が明らかになってきています。本号では、特に「治療」に焦点を当て、内科、外科、血管内治療、再生医療の最新の話題を提供しています。
 次号4月号(4月15日発行)の特集は「小児循環器専門医の視点から見た成人性先天性心疾患」です。

 http://www.jhf.or.jp/shinzo/

 心臓編集室
 http://www.jhf.or.jp/shinzo/inquire.html

 J-Stage「心臓」バックナンバー
 https://www.jstage.jst.go.jp/browse/shinzo/-char/ja/


☆「心臓」は、日本循環器学会との共同発行です。ご支援いただくための教室賛助会員・病院賛助会員を募集しています。詳細は本誌をご覧ください。
 
 「心臓」の購読・広告に関するお問い合わせ
 http://www.jhf.or.jp/shinzo/pur-ad.html

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【日本循環器病予防セミナー eラーニング受講のご案内】

一般社団法人動脈硬化予防啓発センターでは、一般社団法人日本循環器病予防学会主催の第28回・第29回日本循環病予防セミナーで行われた講義内容を、医療関係者向けに10月1日より無料配信しております。
第一線でご活躍の先生方の講義を通して、予防ガイドラインの根拠となるエビデンスが、どのような研究計画を経て得られるのかが理解できるプログラムとなっております。研究者の方々はもちろん、循環器病予防や動脈硬化予防に関わる医師、保健師、看護師、管理栄養士、健康運動指導士の方々には、日頃の活動の基盤となる講義を、いつでも居ながらにして受講できる絶好の機会です。

■日本循環器病予防セミナー
主催:一般社団法人日本循環器病予防学会
共催:公益財団法人日本心臓財団、一般社団法人動脈硬化予防啓発センター

<eラーニング受講登録ページ>
http://www.doumyaku-c.jp/elearning/JACD/no29-seminar.html

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【ドクターのつぶやき】
 
 心臓聴診のすすめ
 
「医者のつぶやき」には医者の皆さんへの呼びかけがあってもよいであろう。
 心臓財団では、大動脈弁膜症の早期発見・早期治療のキャンペーンを始めるという。高齢者に多くみられる大動脈弁膜症はほとんどが動脈硬化性弁膜症である。その症状は息切れ、疲労感、動悸で始まる。やがて浮腫がでてくる。胸が苦しくなったり、夜、楽にして眠れず、めまいや失神を起すようになると余命はわずかとなる。進行は急速である。
 診断のきっかけは心臓の聴診所見である。聴診で怪しいとなれば、心臓エコー検査で診断することができる。

 今日、聴診器の実効は昔ほどではない。添え物のようで、医者のシンボルとしてしかみられていないようでもある。医者自身が、きちんと聴いているのであろうか、と思うような聴診をしていることもある。心雑音は弁膜症がなくても聴かれることがある。動脈硬化があるだけでも、また、血流量が多いというだけでも聞こえてくる。しかし、弁膜症の心雑音は特徴的である。
 医学生として心臓の聴診を学び始めた頃、弁膜症の種類によって異なる心雑音、ことに大動脈弁狭窄あるいは大動脈弁閉鎖不全に特徴的な心雑音を聴いて感動するのは医者の誰もがもつ思い出である。

 弁膜症を診断できるのは心臓エコー検査であるが、それは誰でも、そして誰にでも、行なえるようにはなっていない。大動脈弁膜症の発見は、心臓の聴診で心雑音を指摘されることから始まる。高齢の患者さんを前に診察しようとするとき、頭にはあの特異な雑音のパターンが浮かんでくる。果たして、そのどれが聴かれるか、期待しながら、楽しみにしながら、聴診器を胸に当てる。外をすこし歩いてもらって、再度、聴診し、こうして弁膜症を発見するという興奮もあった。医者となる前には、あるいはなってからも、こういうことがあったはずである。

 今回の大動脈弁膜症の早期発見・早期治療のキャンペーンは、この病気をもつ人々のためばかりではない。医者である皆さんに、若かった日の感激を思い出してほしいと願うキャンペーンでもあるのだとそのアイデアに感心したのだった。(T.S.)

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 日本心臓財団HEART WEB NEWS
 発行:日本心臓財団
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