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日本心臓財団では、皆さまにより多くの情報をお届けするため、
月に一度、メールマガジンを発行しております。

メディア・医療関係者向け
メールマガジン 第137号

HEART WEB NEWS for Media No.137

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【日本心臓財団 HEART WEB NEWS for Media 第137号】2017年1月5日発行(月刊)
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・現在、医療関係者とメディアには同じ情報をお送りしています。ご了承くだ
さい。

【目次】
 新年のご挨拶
 血管健康くらぶ
 AEDサスペンスドラマゲーム
 イベント情報
 雑誌「心臓」12月号巻頭特集
  「心臓再生治療の現状と展望」
 日本循環器病予防セミナー eラーニング受講のご案内
 ドクターのつぶやき:「Precision Medicine」のめざすもの
 ご寄附のお願い

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【新年のご挨拶】

 明けましておめでとうございます。
 新年にあたり一言ご挨拶を申し上げます。
 日本心臓財団にとって、設立以来48回目の新しい年を迎えることになります。
 皆さまからの多大なご支援をいただき、お陰様にて今日まで充実した活動を実施できますことに篤く御礼申し上げます。

 わが国は、世界一の長寿国になるとともに、人口の高齢化が急速に進展して、国民の4人に1人が高齢者という超高齢社会となりました。そこで、これから明るい活力ある高齢社会を築くには、高齢者の心身機能を健やかに保ち、自立度の低下(フレイルと表現されています)を予防し、健康寿命を伸ばすことが求められています。
 それには加齢が最も大きな危険因子となる動脈硬化、さらにはそれに基づく心筋梗塞や脳梗塞などの、生命に直接関わるばかりでなく、日常生活を著しく損う病気を防ぐことが重要です。実際には、加齢以外の危険因子となる糖尿病や高血圧、高脂血症などがあればしっかり治療し、特に、自己管理でコントロールが可能な生活習慣を改善することも大切です。

 一方、最近話題になっているのが高齢者の心不全です。様々な要因で発症しますが、加齢による弁膜症が注目されています。それは、医学の進歩により弁膜症は治癒することが可能になったからです。
 そこで、息切れなどの症状を訴える高齢者を診察する際には必ず聴診して弁膜症の有無を確認することが求められています。
 本年はACジャパンの支援のもとテレビ等のCMを通じて、聴診の重要性を訴える活動を行う予定です。

 日本心臓財団は、皆さまが健康を増進して健康寿命を延伸するための予防や病気への対応などについての適切な情報をお伝えする啓発活動を、今後も幅広く展開してまいる所存です。

 そして、財団の学術的な活動である循環器病の予防や病因の解明、そして治療や診断法の開発に関する研究助成、若手研究者の海外留学の支援なども、さらに充実させて、実施していきたく存じております。
このような活動は、全て皆さまからのご寄附があってはじめて実施が可能となります。今後ともよろしくご支援いただきますようお願い申し上げます。

最後に、皆さまにとりまして2017年が、より良き年となりますよう心からお祈り申し上げます。

              公益財団法人 日本心臓財団
                 理事長 矢崎 義雄

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【血管健康くらぶ】

 動脈硬化予防サイト「血管健康くらぶ」では、動脈硬化の予防に生活習慣を改善するさまざまな情報を掲載しています。

 血管健康くらぶ
 http://www.doumyaku-c2.jp/

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【AEDサスペンスドラマゲーム】

 皆さん、もうやってみましたか?
 日本循環器学会と「減らせ突然死」プロジェクトが制作した、AED・心臓マッサージを楽しく学べるサスペンスゲーム「心止村 湯けむり事件簿」。
 ある老舗の温泉旅館で倒れたひとりの男。そこからはじまる命をかけたサスペンスゲーム。 問題を解いていくと、自然とAEDや心臓マッサージの方法が身につくゲーム型のウェブコンテンツです。

 AEDサスペンスドラマゲーム
 「心止村 湯けむり事件簿」
 http://aed-project.jp/suspence-drama/
 または「AEDサスペンス」で検索

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【イベント情報】

 □■保健指導レベルアップセミナー
「保健指導の基礎を体系的に学ぶ!」

高血圧を中心とした生活習慣病の疫学、指導方法、治療との連携など、予防目
的の保健指導の場だけではなく、医療現場での保健指導にも役立つ内容を精選
し、下記日程で開催致します。

1. 2016年11月12日(土)塩野義製薬株式会社ホール(東京都渋谷区)終了
2. 2016年12月10日(土) 同上                 終了
3. 2017年1月21日 (土)エーザイ株式会社会議室(東京都新宿区)
4. 2017年2月18日 (土)  同上

<参加費、プログラム等詳細>
 http://www.jacd.info/hokenshidou-seminar/2016

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【雑誌「心臓」特集のお知らせ】

☆「心臓」掲載投稿論文が、日本循環器学会認定循環器専門医の研修単位を3単位取得できるようになりました。皆様の投稿をお待ちしております。

現在発売中の「心臓」12月号の特集は、「心臓再生治療の現状と展望」(企画:家田真樹先生・慶應義塾大学専任講師)です。心筋細胞は終末分化細胞で再生できないため、心臓は障害を受けると線維化して最終的に心不全に至ります。心臓再生治療は心不全に対する根治的治療として期待され、2000年頃より研究されました。現時点での最新の研究成果について、1)心臓幹細胞、2)細胞シート、3)ES・iPS細胞の、細胞移植による心臓再生治療に加え、4)自己の内在性細胞から心臓再生を試みる心筋リプログラミングの4つの研究を取りあげて解説しています。
 次号1月号(1月15日発行)の特集は「長期持続性心房細動に対するカテーテルアブレーション」です。

 http://www.jhf.or.jp/shinzo/

 心臓編集室
 http://www.jhf.or.jp/shinzo/inquire.html

 J-Stage「心臓」バックナンバー
 https://www.jstage.jst.go.jp/browse/shinzo/-char/ja/


☆「心臓」は、日本循環器学会との共同発行です。ご支援いただくための教室賛助会員・病院賛助会員を募集しています。詳細は本誌をご覧ください。
 
 「心臓」の購読・広告に関するお問い合わせ
 http://www.jhf.or.jp/shinzo/pur-ad.html

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【日本循環器病予防セミナー eラーニング受講のご案内】

一般社団法人動脈硬化予防啓発センターでは、一般社団法人日本循環器病予防学会主催の第28回・第29回日本循環病予防セミナーで行われた講義内容を、医療関係者向けに10月1日より無料配信しております。
第一線でご活躍の先生方の講義を通して、予防ガイドラインの根拠となるエビデンスが、どのような研究計画を経て得られるのかが理解できるプログラムとなっております。研究者の方々はもちろん、循環器病予防や動脈硬化予防に関わる医師、保健師、看護師、管理栄養士、健康運動指導士の方々には、日頃の活動の基盤となる講義を、いつでも居ながらにして受講できる絶好の機会です。

■日本循環器病予防セミナー
主催:一般社団法人日本循環器病予防学会
共催:公益財団法人日本心臓財団、一般社団法人動脈硬化予防啓発センター

<eラーニング受講登録ページ>
http://www.doumyaku-c.jp/elearning/JACD/no29-seminar.html

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【ドクターのつぶやき】
「Precision Medicine」のめざすもの
 
 社会の情報化によって医学が変わり始めた。
2015年1月、米国のオバマ大統領は「Precision Medicine」のために数百億円規模の研究費を投入することを表明した。以来、世界中で「Precision Medicine」が話題になっている。オバマ大統領の言によると、ゲノムを初めとする個人の健康情報や生活習慣、環境情報などをすべて統合して、オーダーメイドの医療を行うことを目指している。

 この20年間は「根拠に基づく医療(EBM)」が重視されてきた。EBMは臨床試験による治療効果の判断を参考とする医療である。臨床試験は、ある治療法に効果があるかを調べるのには有用である。
ところがいかなる治療法も人によって効果は異なる。しかしEBMは、高血圧や糖尿病の患者のなかで、誰が脳卒中や心臓病になりやすいかについては一切語らない。このため同じ診断名であれば、すべての患者に同じ治療を行うことになる。そこで、できるだけ患者をサブグループに分けて、個々の患者にとってのベストな医療をデザインすることが求められるようになった。

 「Precision Medicine」は「Precise Medicine」ではない。多彩なデータを取り込んで、現在よりも精度を高める医療と考えるのが適切である。換言すれば、個々人の健康予測を天気予報のように示そうということである。
しかしデータに基づく予想では、主観的な確信が入り込む。このため多くの誤った情報もあふれることになる。
2016年の世界の言葉として選ばれたのは、「Post-Truth」だった。情報の溢れる時代にあっては、データの意味を批判的に考える習慣が必要である。(R.N.)

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【ご寄附のお願い】

 日本心臓財団は皆様の寄附により支えられております。
 http://www.jhf.or.jp/kifu/

 ソフトバンクの提供する「かざして募金」や、日本財団の提供するシステム(CANPAN)を利用して、スマートフォンやインターネットから寄附(賛助会費含む)ができます。
 ソフトバンク加入者の「かざして募金」以外はクレジットカード決済になりますが、その場でご寄附ができますので、ぜひご利用いただけますと幸いです。なおご寄附につきましてその金額は問いません。
 また当財団への寄附は税制上の優遇措置が受けられます。なにとぞ宜しくお
願いいたします。

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 日本心臓財団HEART WEB NEWS
 発行:日本心臓財団
 http://www.jhf.or.jp/

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さい]
 response@jhf.or.jp

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