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メディア・医療関係者向け
メールマガジン 第111号

HEART WEB NEWS for Media No.111

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【日本心臓財団 HEART WEB NEWS for Media 第111号】2014年11月5日発行(月刊)
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・現在、医療関係者とメディアには同じ情報をお送りしています。ご了承くだ
さい。

【目次】
 TOPICS :AED設置ガイドライン(減らせ突然死プロジェクト)
 イベント情報
 雑誌「心臓」10月号巻頭特集「内皮機能評価を診療に生かす」
 日本循環器病予防セミナー eラーニング受講のご案内
 特別寄稿「食塩無添加食を7ヶ月続けて分かったこと」上島 弘嗣
 ご寄附のお願い

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【TOPICS】AED設置ガイドライン(減らせ突然死プロジェクト)

 日本心臓財団では、2012年に日本循環器学会AED検討委員会と共同で、「AEDの具体的設置・配置基準に関する提言」を出しましたが、それをもとに日本救急医療財団が2013年に「AEDの適正配置に関するガイドライン」を発表しています。

 このたび、当財団も共催している「減らせ突然死プロジェクト」から、よりわかりやすい「AED設置ガイドライン」普及版が出されました。イラスト入りで簡潔にまとめられています。

 人が倒れてから5分以内に電気ショックをかけることを目標とすると、心停止の確認から119番通報まで平均2分かかるといわれており、現場から片道1分以内にAEDが設置されてあれば、現場から往復2分、AEDを装着して電気ショックをかけるまでに約1分で、合計5分になります。

 もちろんAEDを設置するだけでなく、その維持管理や使用できる人を増やすことも重要です。あなたの住む地域、通勤・通学経路、勤務先や学校のどこにAEDが設置されているか、一度確認しておきましょう。また、講習会にもぜひ参加してください。

*減らせ突然死プロジェクト・ホームページ
 http://www.jhf.or.jp/topics/2014/003607/
*AED設置ガイドライン(PDF)
http://aed-project.jp/images/download/poster21.pdf

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【イベント情報】

 □■【保健指導レベルアップセミナー
   「データヘルス計画と保健指導」開催のご案内】

 平成27年度から実施が求められているデータヘルス計画*の要ともいえる保健指導を、総論的な視点と具体的な保健指導運用の視点から解説し、保健事業としての保健指導のとらえ方と具体的なプランの立て方について、2つのテーマについて説明します。

 *データヘルス計画:
健康保険組合等の保険者が、レセプト(診療報酬明細書)や健康診断のデータなどの情報を活用し、加入者の健康づくりや疾病予防、重症化予防を行う事業計画。

 1)効果的な保健指導プランの立て方
  <東京会場>
   平成26年12月6日(土)
   シオノギ製薬株式会社 レクチャーホール
   〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-17-5 シオノギ渋谷ビル3F

  <大阪会場>
   平成27年1月31日(土)
   大阪府看護協会 ナーシングアート大阪
   大阪府府大阪市城東区鴫野西2-5-25

 2)治療中・重症化予防の保健指導のポイント
   平成27年3月14日(土)13時~17 時(受付12時半より)  
   シオノギ製薬株式会社 レクチャーホール
   〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-17-5 シオノギ渋谷ビル3F

 時 間(各回):13時~17 時(受付12時半より)
 参加費(各回)
  ・日本循環器病予防学会会員 ⇒  無料  
  ・非会員  ⇒   3,000 円
   (※会員非会員ともに別途資料代1,000円)
 講 師:岡山 明 先生(生活習慣病予防研究センター代表)
 主 催:日本循環器病予防学会
 詳 細:http://www.jacd.info/hokenshidou-seminar/2014


□■「第29回日本医学会総会 2015 関西」 来春 開催

【概 要】
 メインテーマ:医学と医療の革新を目指して
        ―健康社会を共に生きるきずなの構築―
 会 頭:井村 裕夫(京都大学名誉教授、元京都大学総長)

 会 期・会 場:
 1)学術講演 
   4月11日(土)~4月13日(月)国立京都国際会館ほか
 2)学術展示 
   4月10日(金)~4月13日(月)国立京都国際会館ほか
 3)一般公開展示 (未来医XPO)
   3月28日(土)~4月5日(日)神戸国際展示場ほか
 4)医学史展 
   2月11日(水・祝)~4月12日(日)京都大学総合博物館
 5)医総会WEEK
   4月4日(土)~4月12日(日)京都劇場ほか

 詳細は
 http://isoukai2015.jp/

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【雑誌「心臓」特集のお知らせ】

 「心臓」10月号の特集は、「内皮機能評価を診療に生かす」(企画:東幸仁先生)です。
 血管内皮機能は心血管病さらにその合併症発症の危険因子です。血管内皮機能を動脈硬化の治療ターゲットとしても捉えることができます。血管内皮障害は薬物治療や生活習慣の改善によって改善可能であり、血管内皮機能を正確に評価することが臨床上重要です。本号では、現在臨床応用されているFMD、RH-PAT測定法を中心に、最新の情報を提供します。
 次号11月号(11月15日発行)の特集は「妊娠に伴う循環器疾患」です。
 http://www.jhf.or.jp/shinzo/

 心臓編集室
 http://www.jhf.or.jp/shinzo/inquire.html

 J-Stage「心臓」バックナンバー
 https://www.jstage.jst.go.jp/browse/shinzo/-char/ja/

☆「心臓」掲載投稿論文が、日本循環器学会認定循環器専門医の研修単位を3単位取得できるようになりました。皆様の投稿をお待ちしております。

☆「心臓」は、日本循環器学会との共同発行です。ご支援いただくための教室賛助会員・病院賛助会員を募集しています。詳細は本誌をご覧ください。
 
 「心臓」の購読・広告に関するお問い合わせ
 http://www.jhf.or.jp/shinzo/pur-ad.html

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【日本循環器病予防セミナー eラーニング受講のご案内】

 今年の夏に開催された日本循環器病予防学会企画「第27回 日本循環器病予防セミナー」で行われた講義内容を、医療関係者向けに無料配信しています。

 第一線でご活躍の先生方の講義を通して、予防ガイドラインの根拠となるエビデンスが、どのような研究計画を経て得られるのかが理解できるプログラムとなっております。研究者の方々はもちろん、循環器病予防や動脈硬化予防に関わる医師、保健師、看護師、管理栄養士、健康運動指導士の方々には、日頃の活動の基盤となる講義を、いつでも居ながらにして受講できる絶好の機会です。ぜひご活用ください。

 第27回 日本循環器病予防セミナー
 テーマ「歴史から学び、これからの循環器病予防戦略を考える」
 主 催:日本循環器病予防学会(旧:日本循環器管理研究協議会)
 共 催:日本心臓財団、動脈硬化予防(研究・行動)啓発センター

 *eラーニング受講登録ページ
 http://www.doumyaku-c.jp/elearning/JACD/no27-seminar.html


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【特別寄稿】
 食塩無添加食を7ヶ月続けて分かったこと
 
     滋賀医科大学 アジア疫学研究センター
上島 弘嗣

 WHOは食塩の摂取量を1日5g未満にしようと呼びかけている。それは、食塩の過剰摂取により、高血圧、脳卒中、心筋梗塞などの循環器疾患の原因となることが明らかになっており、食塩摂取量を減らすことによりそれらが予防できるからである。
 この勧告値は日本高血圧学会の1日6g未満よりも、また、日本人の食事摂取基準(2015年版)、男性8g、女性7gよりも厳しい。現在の日本人の平均的な食塩摂取量は11-12g程度であるので、WHOの基準を満たそうとすると、半減以下にしなければ達成はできないことになる。

 私は、2014年の3月初めころから、思い切って料理に食塩を添加することを一切止め、現在まで続けている。料理に食塩を一切使わないとはどういうことかというと、食塩はじめ、食塩を含む一切の調味料を使わないのである。
 したがって、醤油、味噌、にはじまり、ソース、市販のドレッシング、マヨネーズ、バター等を使わずに料理したものをいただいている。
 もちろん、加工食品は食塩を含んでいるので、家では食卓には上がらない。例外は、餃子の皮、うどん、そば、などであるが、餃子の具は無塩、たれも無塩、うどんやそばの出汁は無塩である。
 仕事上、外泊も多いので、そのときはいくら工夫しても食塩を含む料理を食べることになるので、量に気をつけながらなるべく食塩が入らないようなものを選び食べている。

 さて、そのような生活をしていて食事は美味しいか、ということになるが、それが実に美味しく毎日楽しく食事をしている。そして、食塩無添加食を美味しく食べられるようにする料理の基本に思い至った。料理人の方にとっては常識であったと思うが、私にとっては、コツと言ってもいいものであった。それは、以下の通りである。
 1.油を上手に使う。炒め物、天ぷら、フライなどは、それだけで美味しい。
 2.鳥肉、豚肉は焼いたり、炒めたりするだけで美味しい。特にミンチはうま味になる。
 3.玉ねぎは、生は辛く、炒めると甘みとして料理を美味しくする。
 4.トマトはそのままでも、無塩のジュースでもそのまま飲め、食べられる。そして、スープや出汁の代わりになる。
 5.牛乳もうま味があり、食塩を加えないで料理に使える。無塩シチュー、無塩グラタンがその典型である。
 6.卵はそのまま、焼いても、生でも美味しい。
 7.魚はただ焼くのが一番美味しい。水分が飛びうま味が増す。
 8.その他、味に個性のある野菜はそのまま生で食べられるし、炒めてもよい。

 このようにして、毎日食事をすると、24時間の蓄尿により食塩摂取量がどれくらいかを計ってみると、最近2回の24時間蓄尿では、それぞれ3.1gと3.3gであった。夏、魚釣りをして炎天下で汗をかいても、直射日光を避け、水分の補給にさえ気をつければふらつきもしなかった。このときは、好物の柿ピーを久しぶりに食べ、ちょっと塩気を補った。

 減塩による褒美は大変大きかった。1月から現在まで、5kg体重を減らしたことと相まって血圧も下がり、降圧薬を半分程度に減らすことができた。それに加えて、足のむくみも消え、心臓への負担が減少した。
 先日、京都大学で市民公開講座があり、少し減塩体験の話をしたら、講演の後、80歳くらいの男性が来られて「私も先生と同じ食塩無添加食を年余に亘って続けています」と言われ驚いた。
そろそろ、「食塩無添加同好会」のようなものを作ろうかと思っている。

 *ドクター上島の食塩無添加日記(日本高血圧協会HP)
  http://ketsuatsu.net/wp/

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 日本心臓財団は皆様の寄附により支えられております。
 http://www.jhf.or.jp/kifu/
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 カード決済になりますが、こちらのほうが便利な方はぜひご利用のうえ、ご
寄附をいただけますと幸いです。なおご寄附につきましてその金額は問いませ
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 また当財団への寄附は税制上の優遇措置が受けられます。なにとぞ宜しくお
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