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一般向けメールマガジン 第208号

HEART WEB NEWS No.208

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【日本心臓財団 HEART WEB NEWS 第209号】2023年1月6日発行(月刊)
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【目次】
 新年のご挨拶
 お知らせ:健康ハートウィーク2022動画公開
 ドクターのつぶやき:マスク昨今
 ご寄附のお願い

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【新年のご挨拶】

 明けましておめでとうございます。
 新年にあたり一言ご挨拶を申し上げます。
 日本心臓財団にとりまして設立53年目となる年を迎えました。
 半世紀以上の間、心臓病に対して多くの若手研究者の方々への研究助成と充実した啓発活動を継続してまいることができましたのも、ひとえに皆さまからの多大なご支援と、多くの諸先輩医師の方々のご尽力の賜物でございます。ここに篤く御礼申し上げます。

 長期に亘り続いておりますCOVID-19による感染状況は、いつまた増大するか、新たな変異ウイルスが現れるかをにらみつつも、withコロナの中、少しずつ元の生活を取り戻しつつあります。
 感染予防に気を配りながら、運動や食事など心臓病予防に重要な良い生活習慣を継続していただけますと幸いです。
 とくに運動不足は、肥満や高齢者のフレイルにつながることもあり、ご自身に合った運動を心がけてください。持病のある方は、主治医とよくご相談の上、適した運動を行ってください。

 昨年は、健康ハートの日におきましては、日本循環器学会、日本循環器協会と協力して、さまざまなイベントを実施いたしました。とくに夏休みの小学生に向けたオンライン授業「ハートの応援団」や横浜FCとコラボしてのサッカー場でのイベントは大変好評を博しました。また、「COVID-19パンデミックから学ぶ心不全対策」と題した医療従事者向けシンポジウムでは、名誉総裁の高円宮妃殿下よりビデオメッセージによるお言葉をいただきました。今年度もさまざまな心臓病予防啓発の事業を実施していく所存です。

 心臓病や脳卒中などの循環器病予防対策は、健康長寿の延伸を目指す超高齢社会のわが国において、国を挙げて取り組むべき最重要課題であり、そのための法律である循環器病対策基本法が成立し施行されています。日本心臓財団におきましても法に則した循環器病予防対策を国や自治体、学会と協力して尽力してまいります。
 こうした活動は、すべて皆さまからのご寄附があっての賜物です。今後ともよろしくご支援いただきますようお願い申し上げます。

 最後に、皆さまにとりまして2023年が、COVID-19にも負けず、健康でより良き年となりますよう心からお祈り申し上げます。

公益財団法人 日本心臓財団
理事長 矢崎 義雄

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【健康ハートウィーク2022動画公開】

 8月10日の健康ハートの日を中心に、今年は健康ハートウィーク2022と題して、さまざまな啓発活動が日本心臓財団、日本循環器学会、日本循環器協会の3団体共催により実施されました。コロナ感染拡大防止の観点から、その多くはオンラインのイベントでしたが、アーカイブとしてたくさんの記録を残すことができました。ぜひご覧いただけますと幸いです。

 健康ハートの日 x 横浜FCコラボ「心臓病を克服したミネイロ選手と循環器医師のハート対談」
 https://www.kenko810.com/event2022/entry/yokohama-fc/

 すごいぜ 心臓「小学生向け心臓教室」
 https://www.kenko810.com/event2022/entry/heart-class/

 集まれ!未来のドクター(高校生、予備校生向け)
 https://www.kenko810.com/event2022/entry/mirai-doctor/

 心筋梗塞患者と家族インタビュー 心疾患を防ぐために明日からできること
 https://www.kenko810.com/event2022/entry/post-1/

 現役医師たちに SUSURUの毎日ラーメン生活を見せてみた(SUSURU TV)
 https://www.kenko810.com/event2022/entry/susutainability/

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【ドクターのつぶやき】
 
 マスク昨今

 今では、マスクの着用が常識になった昨今であるが、以前は医療現場か空気の悪い現場か、病か、特別の場合であった。深めの帽子を被り、マスク着用となると、異様に思われたものだ。しかし、コロナ感染症の発生から、感染防止にと世界中がマスク着用を奨励した。アベノマスクが最たるものだ。

 しかしこの3年の中、私達はいろいろと学んだ。今では、人通りの少ない道路や公園など、屋外では状況判断でマスクを外すことも言われている。幼い子供や高齢者等らが酸素欠乏症に陥る例があるからだ。しかし、現在でも多くの人がマスク着用を励行している。おそらく日本人のマスク着用率は世界一だろう。欧米の先進国では国民の50%が感染しているのに対して、日本は20%の感染率で欧米に比べて有意に低いのは、マスク着用率の差によるものかも知れない。

 幼い子供と言えば幼稚園・小中学校ら、成長過程で人とのコミュニケーションから多くを学ぶべき時期に、友人はもとより教師ら大人が表情不明になり易いマスクの着用でいることを危惧している。また、マスク着用では言葉が聞き取りにくく、声のトーンの微妙さも分かりにくい。

 転じて、私事だが、診療において患者さんの視診にも弊害があると思っている。実は、診療時に必ず互いに一度はマスクを外し、顔全体からの表情を観察してから問診・診察を行っている。案外、信頼関係を強くしているように感じている。目は口ほどにモノを言うというが、目と口と両方からの訴えを聞き取りたいし、聞き取ってもらいたい。
 可能であれば透明マスクや透明パネル等、個人的には好みでないが、顔の表情がわかる創意工夫をして、コミュニケーションを大事にしたいものである。
 家庭・学校・職場・社会全体が、本来の生き生きした表情で暮らせる2023年を望んでいる。(C.T.)

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