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一般向けメールマガジン 第205号

HEART WEB NEWS No.205

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【日本心臓財団 HEART WEB NEWS 第205号】2022年9月1日発行(月刊)
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【目次】
 トピック:9月9日は「救急の日」
 お知らせ:健康ハートウィーク2022動画公開
 ドクターのつぶやき:神さま、仏さま
 ご寄附のお願い

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【トピック】

 9月9日は「救急の日」

 9月9日は「救急の日」、その日を含む一週間(今年は9月5~10日)を救急医療週間として、国民の救急、防災に対する意識の高揚を図るとしています(厚生労働省)。

 日本では毎年7万人以上の方が心臓突然死で亡くなっています。一日約200人、7.5分に一人、命を落としていることになります。
 その原因の多くは「心室細動」と呼ばれる重篤な不整脈です。心室細動になると心臓は細かく震えるのみで収縮と拡張ができず、ポンプの機能が失われて全身に血液を送り出せなくなります。いわゆる心停止の状態になります。
 突然の心停止から救命するためにできることは、迅速な1)119番通報、2)胸骨圧迫(心臓マッサージ)、3)AEDによる電気ショックです。
 心臓が原因で突然、人が倒れた場合、その現場に居合わせた市民が、119番通報をするのみで救急隊の到着を待っていたのでは8.2%の人しか救命できません。
 しかし、現場に居合わせた市民が119番通報の後、すぐに倒れている人に胸骨圧迫をすることで2倍(15.2%)、さらにAEDを用いた電気ショックを行うと、突然の心停止の半数以上の人(53.2%)を救えることができるのです。
(総務省消防庁:令和3年版救急・救助の現況)

 そばに居合わせた市民が行う心肺蘇生は完璧ではないかもしれません。しかし、救急隊や病院到着後に医師や看護師が行う処置より数倍効果が高いのです。
 もし現場に居合わせても、心停止かどうか、わからない場合も多いと思います。その場合でも迷わずに119番、反応があるかどうか、呼吸をしているかどうかわからない場合でも胸骨圧迫、AEDを使用することをガイドラインも推奨しています。また、119番通報をすると、消防司令官の人がどうしたらよいか教えてくれます。周りの人と協力することも大切です。
 ぜひ勇気を持って、救命活動に参加してください。

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【健康ハートウィーク2022動画公開】

 8月10日の健康ハートの日を中心に、今年は健康ハートウィーク2022と題して、さまざまな啓発活動が日本心臓財団、日本循環器学会、日本循環器協会の3団体共催により実施されました。コロナ感染拡大防止の観点から、その多くはオンラインのイベントでしたが、アーカイブとしてたくさんの記録を残すことができました。ぜひご覧いただけますと幸いです。

 健康ハートの日 x 横浜FCコラボ「心臓病を克服したミネイロ選手と循環器医師のハート対談」
 https://www.kenko810.com/event2022/entry/yokohama-fc/

 すごいぜ 心臓「小学生向け心臓教室」
 https://www.kenko810.com/event2022/entry/heart-class/

 集まれ!未来のドクター(高校生、予備校生向け)
 https://www.kenko810.com/event2022/entry/mirai-doctor/

 心筋梗塞患者と家族インタビュー 心疾患を防ぐために明日からできること
 https://www.kenko810.com/event2022/entry/post-1/

 現役医師たちに SUSURUの毎日ラーメン生活を見せてみた(SUSURU TV)
 https://www.kenko810.com/event2022/entry/susutainability/

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【ドクターのつぶやき】
 
 神さま、仏さま

 どうにもならなくなったとき、思わず口走るのが「神さま、仏さま」である。どちらでもよいのである。絶望的な状態になると、「神も仏もないものか」とつぶやく。別に、平素の信心があるわけではない。神でもよい、仏でもよい、誰か、助けて、という気持である。

 数年前、コロナ時代となる以前の正月、久しぶりにお大師詣でに出かけたことがあった。
大変な人出であり、大変な混雑だった。本堂にいたる商店街の通りに並んでゆっくり進み、やっと順番がきた。大きな賽銭箱があり、老いも若きも賽銭を投じて手を合わせる。私の隣には若いカップルがそろって正確に神式の二礼二拍手一礼で拝んでいた。すがすがしく気持ちよかった。
隣に何台もの御神籤台が並んでいて、ここにもいくつかの長い行列ができていた。私も有難く、並ばせていただいた。「吉」だった。内容も形式も神社の御神籤と変わらないが、冒頭には流石に、「大師を念じて怠らざれば成功する」と書いてあった。

 一神教では他の宗教の神を礼拝することは思いも寄らないばかりでなく、それは邪教の神として排斥されるのだそうである。日本もその昔はそのようであったらしい。今日、神仏混淆のこの国に生まれたことで、「神さま、仏さま」と念じることができる幸せを嬉しく思った。(T.S.)

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